将棋の藤井聡太王位・棋聖(18)が1月6日、順位戦B級2組9回戦で中村修九段(58)に94手で勝利し、今期の成績を無傷の8連勝とした。次局に勝利すれば、残り1局を残して昇級が決まる。
対局後、藤井王位・棋聖は「序盤は先手の方が手厚い形になって自信がなかったです。こちらの玉も薄い形が続いたので、わからなかったです。本譜は攻め合いに行きましたが、少し呼び込み過ぎたかもしれません」とコメント。順位戦の通算成績で19連勝としたことについては「一度負けた時は、ここまで積み重ねられるとは思っていなかったので、残り2局が大事だと思っているので、結果を出せるように頑張りたいと思います」と語ると、通算37勝1敗という圧巻の数字には「どの対局も同じ気持ちで臨んでいるつもりですが、持ち時間6時間は一番長いので、自分に合っているのかなと思います」と振り返った。
次局に窪田義行七段(48)に勝利すれば、昇級枠の上位3人以内が確定し、他の棋士の結果を問わず昇級が確定する。なお、最年少名人記録は谷川浩司九段(58)が持つ21歳2カ月。藤井王位・棋聖がこの記録をクリアするには、今期、来期と1期抜けを果たし、A級初参戦で挑戦権を獲得、さらに名人戦七番勝負を制することが必要で、1期でも昇級を逃せば更新はできない。それでも順位戦では37勝1敗と圧倒的で、通算勝率も8割3分を超える天才棋士であれば、クリアできるのではという期待も大きい。
(ABEMA/将棋チャンネルより)