プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」1月11日の第2試合で、実力者たちを相手に勝負強さを発揮したTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)がリーグ2位タイとなる個人7勝目を獲得。試合後のインタビューで「チームメイトの黒沢(咲)さんが点数で煽ってくる」と和気あいあいとした内幕を明かし、仲間から受ける刺激が好循環を生んでいることを伺わせた。
この試合の対局者はEX風林火山・勝又健志(連盟)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、瀬戸熊、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)の並びでスタート。瀬戸熊にとっては長年のライバル関係にある多井をはじめ、「強者」と認める3人を相手に「なかなかアガらせてもらえないだろう」と想定して臨んだ一戦となった。
果たして対局は瀬戸熊の予想通り、勝負手でリーチをかけるもなかなかアガリに結びつかない展開に。しかし「なるべくリーチリーチで押して、ツモりあげて勝つパターンしかない」と覚悟を決めていた瀬戸熊は、東4局の3度目のリーチで待望のツモアガリに成功。リーチ・ツモ・平和・赤2の8000点でトップ争いに参入した。
その後、南3局1本場に勝又からタンヤオ・赤2・ドラの1万2000点(+300点、供託1000点)を直撃してトップ目に立った瀬戸熊。道中の多井との競り合い、そしてオーラスの沢崎の猛攻をしのいで手にした今期7回目のトップによって、TEAM雷電をプラス域間近の4位まで引き上げた。
また個人成績で6位まで浮上した瀬戸熊は、9位の黒沢咲(連盟)を上回って「チーム内首位」に浮上。インタビューでは「チームメイトの黒沢さんにいつも点数で煽られてるんで、ちょっとホッとしてます」と笑顔で裏事情を語り、「これで黒沢さんもカーっとなって僕を抜きにかかると思う」と“チーム内抗争”が生み出すさらなる好循環に期待を寄せた。
さらに「初戦の萩原(聖人)さんがいい麻雀を打ってくれたので、それも励みになりました」と、2着に惜敗したものの粘り強い麻雀を披露した戦友の奮闘ぶりが力になったと語った瀬戸熊。チーム内で火花を散らすダブルエースの活躍に萩原の復調と、レギュラーシーズン後半戦に向けてTEAM雷電の伸びしろを感じさせる一日となった。
【第2試合結果】
1着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)3万5200点/+55.2
2着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万6000点/+6.0
3着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)1万9600点/▲20.4
4着 EX風林火山・勝又健志(連盟)1万9200点/▲40.8
【1月11日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +426.7(56/90)
2位 EX風林火山 +226.8(56/90)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +19.1(54/90)
4位 TEAM雷電 ▲31.3(56/90)
5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲42.6(56/90)
6位 赤坂ドリブンズ ▲53.5(54/90)
7位 U-NEXT Pirates ▲203.4(54/90)
8位 セガサミーフェニックス ▲341.8(54/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)