対局内容はもちろん、華麗な手さばきでも多くのファンを魅了した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」1月11日の第2試合、東4局にTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)が披露したやや控えめな“トルネードツモ”に、「トルネードきたー!」「やはり熊のツモはかっちょいい」とコメント欄が盛り上がる一幕があった。
アガリ牌をくるりと回転させて卓に叩きつける“トルネードツモ”は、会心のツモアガリの際に瀬戸熊が見せる所作だ。前回トップ獲得時のインタビューでは「トルネード待機してたんですけどね」と照れ笑いを浮かべながら語るなど、本人もここぞの場面で繰り出す十八番として認知している様子。11日の第2試合ではリーチの空振りが続きなかなか披露する機会がなかったが、東4局にファン待望の瞬間が訪れた。
この日3度目のリーチは、赤ドラを2枚内蔵し満貫が確定した4・7筒待ち。リーチから5巡後、山に残った最後のアガリ牌である4筒を引き当てた瀬戸熊は、「ツモ」の申告と同時になめらかな手つきで牌を回転させ、あまり力を込めずに卓を軽く叩く程度のトルネードツモを繰り出した。
会心のアガリと華麗な手さばきに、ファンは「トルネードいただきました」「決まったー!」「トルネードきたー!」「やはり熊のツモはかっちょいい」と大喜び。またフルパワーが「バチコーン!」だとすれば、「トン」という擬音で表現できるような控えめバージョンのトルネードだったことに注目し、「プチトルネード」「弱トルネード」「ソフトトルネード」「軽トルネード」など“技名”を考える視聴者も続出していた。
リーチ・ツモ・平和・赤2の8000点を加点することに成功した瀬戸熊は、その後も点棒を増やして見事に自身7勝目となるトップを獲得。トッププロによるハイレベルな頭脳戦が楽しめるMリーグだが、打ち手の個性が表れる所作の数々にも、多くのファンが注目していることがあらためて伺える一戦となった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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