<大相撲初場所>◇中日◇17日◇東京・両国国技館
大関の貴景勝(常磐山)が前頭四枚目・玉鷲(片男波)に送り出されて6敗目を喫した。この結果を受けて、元横綱・若乃花の花田虎上氏が「怖がらずに前へ出ろ」とアドバイスを送った。
立ち合い貴景勝の動きを冷静に見極めて起こしていく玉鷲に対して、貴景勝は思うように前に出ることができない。徐々に押し込まれた貴景勝が左からいなした次の瞬間、一気に前に出た玉鷲が危なげなく貴景勝を送り出した。
ABEMAで解説を務めた花田氏は、貴景勝がいなした場面に言及し「これ癖なんです。玉鷲はわかってるんです。さすが鉄人です」と切り出すと「押していったとき、土俵を背にしたら癖が出るだろうというのを待っていた一番です。もう読まれているんです。玉鷲は読んでるんですという相撲です。(貴景勝の調子が悪いので、玉鷲は)出てこないのを分かっている。自分が押し込んだら、いなすだろうと。(身振り手振りを交えながら)これが出ているときは、貴景勝は勝てないときです」と話し、貴景勝が6敗目を喫した一番だけではなく、今場所の不調の原因についても解説した。
さらに花田氏は、苦しい取り組みが続く貴景勝に対して「貴景勝、怖がらずに前に出ましょう」とエールを送ると「高校生の貴景勝の相撲をYouTubeで見ているが、同じのが出ている。これは癖なんだなと」と改めて続けた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)