チャンスに恵まれない時間帯、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)はじっくり我慢に我慢を重ね、機が熟したとみるや反撃、ラスからトップへ突き抜けた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」1月22日の第1試合で、堀が逆転トップ、今期6勝目を獲得した。
この試合の対局者はセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、堀、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)の並びでスタート。堀は南1局1本場までリーチも仕掛けもなし。ノーテンによる失点に留め、チャンスを待つ。南1局2本場、堀はトイトイ仕掛けで攻勢に出て、これに対して手詰まりとなった小林から5200点(+600点、供託2000点)をアガって反撃モードへ。
1局挟んで南2局1本場、堀はリーチにこぎつけると、これをツモってリーチ・ツモ・タンヤオ・平和・赤で8000点(+300点、供託1000点)を獲得し、トップ目に立つ。オーラスは高宮、茅森のそれぞれリーチと仕掛けに苦しみながらも対応し、トップでゲーム終了、6勝目とした。
インタビューでは今年の初勝利となった1月2日、四暗刻ツモの大トップから2連敗であることに自ら触れ、「自分が調子悪くなって、チームも調子悪くなって、と来ていたので、なんとかトップを取って、上を目指していけるようになればと思っていました」と、試合開始時点で6位と波に乗れない状況に責任を感じていたと明かした。
前日から全チームが残り30試合を切り、セミファイナルへの争いを繰り広げている下位3チームの対戦とあって、ここでトップが取れたことは今後に向けて大きい成果だ。堀は「セミファイナル、ファイナル、そして優勝を狙っていきたいと思います」と、後半戦に向けてギアを上げていくと宣言、これにはファンも「堀よかったぞ」「おめでとう!」「ほりしん強いな」「麻雀がかっこいいんだよなあ」とエールを送り、さらに決めポーズも慣れてきたその振る舞いには「決まった!」「だいぶ慣れてきたwww」「かわいい」「アバンストラッシュ堀」とコメントが連投された。
大黒柱の沢崎誠(連盟)がいまだ2勝と本調子を取り戻せていないこの状況こそ、“ガチ枠”として指名され、ポイントゲッターの役割がある堀の真価が問われる。下位チームとの直接対決で大敗は許されず、プレッシャーのかかる場面での登板がこれからも予想されるが、この日に発揮した雀力を今後も出せれば、セミファイナル進出の原動力となれそうだ。
【第1試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)3万4500点/+54.5
2着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)2万3700点/+3.7
3着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万2100点/▲17.9
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)1万9700点/▲40.3
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
この記事の画像一覧







