<大相撲初場所>◇十四日目◇23日◇東京・両国国技館
前頭八枚目・霧馬山(陸奥)と前頭十四枚目・翠富士(伊勢ヶ濱)の一番で、霧馬山の廻しが緩み、取組の最中に「廻し待った」の声がかかるレアシーンが生まれた。
両力士とも廻しを引き合い、間合いをはかって寄り、投げと繰り出す熱戦になったが、激しい息遣いの中で徐々に緩んできたのが、霧馬山の廻し。土俵の中央付近で行司から両者の体をたたいて、廻し待ったの合図を送った。
「待った」ではそのままの姿勢を維持するものだが、ここで苦しかったのが翠富士。相手の懐に潜り込むような姿勢で待ったがかかってしまったため、首を押さえられたような格好で、約90秒間、下を向き続けることになってしまった。本来、動かずに廻しが締め直されるのを待つが、翠富士が少しずつ首の位置を変えようとする仕草も見られたが、ここで体勢を変えられては困る霧馬山もそれを許さず。再開するまで、細かい攻防戦が繰り返されると、館内からは少し笑いも混じった歓声が起きた。
再開した直後、霧馬山の廻しが再び緩んでしまったが、そのまま押し出しで勝利。翠富士にとっては、ただでさえ長かった相撲に加えて、下向きで待ち続けた時間でスタミナを削られることになってしまった。
ABEMAの中継で解説を務めていた元横綱・若乃花の花田虎上は「首を押さえられたら苦しい。呼吸できないですから。『待った』になったのは、翠富士にはかわいそうだった」と同情すると、視聴者からは「こんなシーン初めてみた」「お疲れ様」といった声が寄せられていた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)
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