絶対にトップを取る。ギャル雀士のそんな壮絶な覚悟が伺えた一戦だった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」1月26日の第1試合で、セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)が今期4勝目を挙げ、チームをセミファイナル進出のボーダー争いへと引き上げた。
この試合の対局者は赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、和久津の並びでスタート。セガサミーフェニックスにとっては22日の魚谷侑未(連盟)に続いてのチーム連勝で、一気にセミファイナル進出のボーダーラインに浮上する絶好機だ。
インパクト抜群のヘアスタイルや引き締まった美ボディで、チームのビジュアルリーダーとして輝きを放っている和久津だが、肝心の麻雀ではマイナスが先行する苦しい戦いが続いている。しかしこの試合では、溜め込んだうっぷんを晴らすかのように東場に大爆発。東2局3本場のツモ・一盃口・赤2の8000点(+900点、供託2000点)を皮切りに、東3局にはリーチ・一発・ツモ・平和・赤3で1万2000点を加点してトップ目に浮上した。
さらに親番の東4局には、本人も「ちょっとなにが起きているのかわからなくて。こんなこともあるんだなって」と驚いた2局連続での一発ツモに成功。「本当に6000オールかどうか確認しました」と半信半疑になってしまうほどの勢いが生んだリーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和・一盃口の1万8000点のアガリを決め、持ち点は一気に6万点を突破した。
深く攻め込んで点棒を稼いだ東場から一転して、リードを持った和久津はガッチリと守備を固めていく。南1局にはマンズの染め手模様の親番・村上に対してマンズを絞りきり、さらに最終手番ではほぼ安全と思われる1索すら打たずにテンパイを崩す徹底ガードを披露。解説を務めたKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)を「全然甘えないですね。無駄な放銃はできないという思いが伝わってきました」と唸らせた。
3選手が順位争いで激しくぶつかり合う中、持ち点をほぼ減らすことなく大きなトップを獲得した和久津。試合後のインタビューでは「ここでトップを取らないと漢じゃない」とギャル雀士らしからぬ熱いフレーズも飛び出し、ファンは「漢!?」「姉さん!!かっこいいっす!!」「和久津アニキ!」と大盛り上がり。勝利への執念を見せた和久津の活躍で、いよいよセミファイナル進出争いに本格参戦したセガサミーフェニックス。僅差でボーダーを争うKONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木も「敵対したら怖い存在になってくる」と上昇ムードのライバルチームに警戒感を示していた。
【第1試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)5万7800点/+78.8
2着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)2万3300点/+3.3
3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万3400点/▲26.6
4着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)4500点/▲55.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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