苦悩がにじむ約100秒の長考。その口元は、場の情報と自身の思考を整理するように小さくなにごとかを呟いていた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」1月26日の第1試合、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)の長考シーンに、ファンの熱視線が注がれた。
昨期の優勝チームながら、8チーム中最下位と苦しい戦いが続くU-NEXT Pirates。26日の第1試合に登場した瑞原は、セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)やTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)のツモアガリで点棒を削られ、4900点持ちのラス目という厳しい状況で南1局を迎えた。
1800点差で3着目につける親番の赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が、中と西をポンしてマンズのホンイツが濃厚となった場面。ドラを2枚内蔵した七対子のイーシャンテンを維持していた瑞原は、残りツモ番1回の最終盤にテンパイにこぎつける。しかしテンパイのために切らなければいけない牌は、三万もしくは五万といずれも村上への危険牌。実際には四・七万待ちの村上だったが、仮にマンズを押してテンパイを取ったとしても、瑞原のアガリの可能性は決して高くはないという状況だった。
ここで長考に入った瑞原。場を見渡し、集中の極地といった表情でぶつぶつと口元を小さく動かす様子がカメラに抜かれる。実況の小林未沙が「なにかを呟いている……。思考を整理するように呟いている瑞原、どうする?」と臨場感たっぷりに状況を伝えると、視聴者コメント欄には「これは悩ましい」「まぁ当たらないけども…」「切れる理由がない」「長考したほうがいい」といったコメントが殺到。さらに「癒しタイム」「はい美人」「超かわいい」と美女雀士の仕草に萌えるファンのほか、「呪文唱えてる!」「白魔法」「呪文詠唱中…」など、その様子を呪文の詠唱にたとえる声も寄せられた。
チーム状況的には是が非でもアガリをものにしたい場面だったが、およそ100秒の長考の末、瑞原はテンパイを取らず打7筒を選択。結果的にノーテン罰符を払っての流局となった。その後、村上を逆転して3着で対局を終えた瑞原。U-NEXT Piratesは残り26試合でマイナス400ポイント台の最下位と苦境に立たされているだけに、条件が厳しくなるにつれて選手たちの悩み顔を見ることも多くなるかもしれない。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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