将棋の朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント1回戦が1月29日に行われ、深浦康市九段(48)が佐藤天彦九段(33)に155手で勝利した。深浦九段は、午後7時から準々決勝でもう一局戦う。
王位3期の深浦九段、名人3期の佐藤九段という実力者同士の対戦は、居飛車穴熊を選んだ深浦九段に対し、佐藤九段は三間飛車を採用して対抗形に。お互いがっちりと陣形を整えてからの将棋になった。
じわりじわりとペースを掴み始めた深浦九段は、佐藤九段の攻めで穴熊を崩されかけても、再生に成功。分厚い守備で反撃の機をうかがうと、攻めの手番になってからは、惜しみなく持ち駒を守りにつぎ込む佐藤九段の粘りも振り切り、きれいに寄せ切った。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。2017年度、2018年度に藤井聡太王位・棋聖が2連覇した棋戦としても知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)