目下セミファイナル進出を争うライバルとの直接対決で、昨期MVPが燃えないわけがない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」2月2日の第2試合は、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が第1試合で4着となった茅森早香(最高位戦)のリベンジに成功。「魚群タイム」と称される怒涛の高打点3連発で、今期3勝目をゲットした。
この試合の対局者はTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、魚谷、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)の並びでスタートした。ここまでエース級の活躍を見せている茅森が初戦で4着に敗れ、さらにセミファイナル進出を争う赤坂ドリブンズにトップラスの並びを作られた直後の一戦。ここまでチームを支えてきた茅森への恩を返すべく、昨シーズンMVPを獲得した魚谷が奮起する。
序盤はやや出遅れた魚谷だったが、持ち前の冷静さと的確なリーチ判断はこの日も健在だった。ラス目で迎えた東4局2本場にはカンチャン待ちでも迷わず先制リーチを敢行し、二階堂とのめくり合いを紙一重で制してリーチ・ツモ・赤・ドラの8000点(+600点)でまずは2着目に浮上。続く南1局も序盤の南のポンでいち早く満貫のテンパイを入れ、堅守で知られる黒沢から南・西・赤・ドラの8000点を直撃してトップ目に立った。
勢いが止まらない魚谷はさらに続く南2局、「かわし手にはしないつもりでした」と高目で「567」の三色同順となるリーチをかけ、一気に勝負を決めにいく。すると山にわずか1枚の7筒を一発で釣り上げ、リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・三色同順で1万2000点を加点。満貫、満貫、跳満という怒涛のラッシュに、視聴者コメント欄には「魚群タイムだ!」「魚群タイムきたー」「おさかな天国」「大当たり引いた」「MVPの破壊力よ」といった反応が続々と寄せられた。
なかなか幸運に恵まれなかった今シーズンのうっぷんを晴らすような3連続アガリで、大きなリードを手にした魚谷。オーラスは「チームにトップを持ち帰ることが大事だった」と狙っていたわけではないとしながらも、黒沢のダマテンへの3900点の放銃となり、結果的にボーダーを争う赤坂ドリブンズ・村上の着順を一つ落として3着で終えさせることに成功した。
人気ドラマの「やられたらやり返す」という決め台詞を連想させるような華麗なリベンジを決めた魚谷は、「フェニックスは今ボーダー付近で苦しい戦いではありますが、これからまだまだ頑張って、勝っていきます」とレギュラーシーズン最終盤に向けて力強く逆襲を宣言。残り22試合、セミファイナル進出をかけた総力戦はますます熱を帯びていきそうだ。
【第2試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)3万6100点/+56.1
2着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)2万4300点/+4.3
3着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)2万2600点/▲17.4
4着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)1万7000点/▲43.0
【2月2日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +636.3(68/90)
2位 EX風林火山 +103.7(68/90)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲3.7(68/90)
4位 TEAM雷電 ▲14.6(68/90)
5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲41.8(68/90)
6位 赤坂ドリブンズ ▲167.9(68/90)
7位 セガサミーフェニックス ▲209.4(68/90)
8位 U-NEXT Pirates ▲302.6(68/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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