「Clubhouse」なぜハマる? 早くも“Clubhouse疲れ”を懸念する声も 「コミュニケーションの難易度が高い」
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 ここ最近急速に人気が高まる、いわゆる“音声版Twitter”の「Clubhouse」。ラジオ感覚で見ず知らずの人の話を聞いたり、自らがトーク部屋を作ったり、話し手になることもできるサービスだ。

【映像】Clubhouse“日本人初ユーザー”を直撃

 日本では今年になってから話題になり始め、先週、爆発的にユーザー数が増加。アプリのダウンロードランキングでは1位になるなど、一大ムーブメントを巻き起こしている。

 アプリの大きな特徴となっているのが、1人につき2枠しか与えられないアプリへの“招待枠”。インターネット上では、「招待待ちなう 誰かよんで!!!」「clubhouseをやりたいです、どうかどうか僕に夢を見させて下さい」と、この少ない招待枠を求める人たちが次々と現れている。

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 なぜClubhouseにはまるのか。臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は「コロナ禍も相まって『気軽に話せる場』を求めている。著名人も利用し、『リアル』(素の姿)と『ハプニング』(急に始まる思いもよらないコラボ)も魅力的に感じる。また、動画と違い身だしなみを整える必要がなく、他のことをしながら聞けるので、現代のニーズに合っている」と話す。

 一方、ネット上では「クラブハウスのポジション取りが始まってて疲れた。『もう、こんなにフォロワーいる(ドヤァ)』な人も出てきた」「クラブハウスって、リアルタイムを縛る系だよね?闇しか思い浮かばない。すぐクラブハウス疲れ症候群発生する気がする」と、早くも「Clubhouse疲れ」を懸念する声も。

 藤井氏は「顔が見えないので終わるタイミングを逃しやすく、『いつ自分が話せばいいか』難しい面もある」と指摘。「実はコミュニケーションの難易度が高く、気を遣いすぎて疲れる人もいるのではないか」との見方を示した。

 では、Clubhouseは日本で浸透していくのだろうか。音声コミュニケーションアプリは他のアプリやSNSで代替可能なため、“Clubhouseならではのニーズ”が伴うかが定着のカギだとした。

「Clubhouse」なぜハマる? 早くも“Clubhouse疲れ”を懸念する声も 「コミュニケーションの難易度が高い」
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 一方、実際にClubhouseを使ってみたという建築家でモデルのサリー氏は、「実際の時間と同期しているというのが特徴。基本的に自分が発言したものは留めることはできないし、遡られもしない。逆にいうとアーカイブができないということなので、例えば少し大胆な発言をしてみたり、その瞬間しか言えないことを言ってみたりできる場所だと思う」と話す。

 また、既存のSNSとの違いについて、「ユーザーは匿名ではなく本名でやっているので、ちゃんとした発言が多い。本物のクラブに集まって、気軽に本音を言い合っているかのようなコミュニケーションが叶っているように思う。クラブでもお酒を持って踊らずに端っこで棒立ちをしている人がいると思うが、Clubhouseでは“無言部屋”のようなものも出てきている。ClubhouseはIDを検索することでしか他人にアクセスできないという仕組みなので、自分が発言している間しか他人と接触することができない。“自分がClubhouseをやっている”ということを表示し続けるために、部屋に入っているけど聞いてもいないし発言もしないという人が一定数いると思う」との見方を示した。

 Clubhouseの今後については、「講演会など謝礼をもらってトークする方がいるが、そういった方々が参入するにはあまりメリットがないような状況になっている。例えば、プロのYouTuberのように任意で広告を入れたり、入場料を設定するような流れは起こってくる可能性はあるのではないか」と推察した。

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

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