Mリーグ機構は「大和証券 Mリーグ2020」、2月9日第1試合に出場する4選手を発表した。セミファイナルシリーズ進出争いが激しさを増す中、注目の第1試合には4チーム中3チームが女性選手を起用。火花を散らす女性同士の戦いの中、“白一点”の渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)の動きがどう作用するか。
首位を独走する渋谷ABEMAS・白鳥から見れば、女性3選手の戦いは既にチームとは無縁とも言えるセミファイナル進出争い。理想としては、トップを狙う3選手のターゲットにならないように守備に意識を置きながら、プラスポイントを拾えれば大成功といった試合だ。残りも20試合を切り、プラスマイナスゼロで試合を消化できるのであれば、チームとしてはプラス。息を潜めつつ、どのタイミングで前に出るかが、テクニシャンの腕の見せどころだ。
女性3選手は、細かいことなど考えず、今は全力でトップを狙う状況だ。リーグ3位のEX風林火山だが、年明けからあっという間にプラスポイントを溶かし続け、いよいよマイナス域すら見えてきた。悪い流れを食い止めるには勝利しかないことは、二階堂亜樹(連盟)ほどの熟練者であればわかりきったこと。もともとは守備意識の高い選手でもあるが、ここは思い切って前に出る。
フルスイングで言えば、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)も女性選手の中では際立つ存在だ。ただ、今期は手牌にも恵まれず、不本意ながら守備に回る、さらにはオリを選択せざるを得ない状況が繰り返されている。笑顔が似合う戦いの女神に、一筋の光が差し込めば、ルックスからのギャップにやられそうな大物手をズバッと決めてくる。
必死に打つ姿がファンの共感を呼ぶのが赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)だ。一時、病気による欠場があったものの、復帰戦で勝利をもぎ取り、下位に沈むチームのムードをガラリと変えた。指導役を務める先輩3選手も、丸山の活躍が何よりも刺激になるところ。個人2連勝を飾るとなれば、本人もチームもテンションがMAXになる。
【2月9日第1試合】
赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦) 個人16位 +42.5
EX風林火山・二階堂亜樹(連盟) 個人13位 +17.8
KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟) 個人27位 ▲270.7
渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟) 個人9位 +84.8
【2月8日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +557.3(70/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +92.5(72/90)
3位 EX風林火山 +31.6(70/90)
4位 TEAM雷電 ▲33.9(72/90)
5位 赤坂ドリブンズ ▲98.4(70/90)
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲119.2(70/90)
7位 セガサミーフェニックス ▲157.0(72/90)
8位 U-NEXT Pirates ▲272.9(72/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






