渋谷区「副業人材募集」に応募殺到 仕掛け人を取材「スタートアップに対して寛容さや尊敬を」

 「副業転職先と出会えるSNS」をコンセプトに掲げるYOUTRUST(ユートラスト)のWebサイト上で、ある副業人材の募集が話題を集めている。

【映像】原則テレワーク 渋谷区“副業人材”の募集内容

 DeNA代表取締役会長の南場智子さんやハヤカワ五味さんといった実業家、また小嶋陽菜さんや本田圭佑さんなど、日本を代表する有名ビジネスマン・著名人が人材の募集をかけている同サービス(※すでに募集は終了)。そこに今回副業人材募集をかけたのは、企業ではなく官公署である渋谷区役所だ。

 渋谷区としては初となるこの試み、今月5日から募集をかけ、勤務は原則テレワーク。気になる副業内容は「スタートアップの支援や誘致など」。今回の仕掛け人・田坂克郎さんは渋谷区でベンチャー支援事業を担当している。

「スタートアップの街としても、もっと国際レベルじゃないですが、大きくなりたいというところがあります。区としても今までちょっとできてなかった部分だったので、行政としても力を入れていこうとしています」(以下、田坂克郎さん)

 事業の本格化にあたり、人手が不足していたため募集を開始したという田坂さん。「区役所」と「スタートアップ支援」。一見すると意外に感じる組み合わせだが、渋谷区役所では去年からスタートアップ支援事業を本格化。

 元々、田坂さんはサンフランシスコの日本総領事館で専門調査員の仕事をしていた。今の渋谷区長・長谷部健さんとは、サンフランシスコで出会ったという。そこから親交が生まれ、去年の1月に声がかかった。

「僕自身は転職していたのですが、ちょうど長谷部さんが『国際化をしていきたい』と。『ロンドン、パリ、ニューヨーク、渋谷になりたい』とよく言われていて、あとはスタートアップの街としても渋谷を育てたいというところで、昨年の1月にお声がけいただいて。1月から国際戦略推進部という部署を作らせていただいて、やっています」

渋谷区「副業人材募集」に応募殺到 仕掛け人を取材「スタートアップに対して寛容さや尊敬を」

 渋谷はかつてビットバレーとも呼ばれ、これまで数々のスタートアップが誕生。現在もDeNAやGMOインターネットなどが本社を構えている。

 しかし、田坂さんは「スタートアップへの寛容さが日本にはまだ浸透してない」と語る。

「やっぱりサンフランシスコでは、スタートアップに対する寛容さや尊敬がすごくあったと思います。なかなか日本ではまだ浸透してないのかなという印象で、実際その悩みを受けるんです。スタートアップというだけでオフィスを借りられないとか、融資を受けられないとか。そういった部分で、もっと浸透していって『スタートアップをみんなで応援しようよ』ってなればいいなというのはすごくあります」

 すでに応募は200人を超えているという今回の副業人材募集。渋谷区役所内でも「スタートアップ」のようにチャレンジできる土壌を作りたいとしている。

「自分自身も外(の会社)からきていて、自治体の中ではフットワーク軽いほうだとは思いますが、いろいろ試せる未来をつくるためには、より役所内もスタートアップのように試さないといけないことが多いんです。なかなか自治体ではできないことを、もうちょっと気軽にできるようになればいいなと思います」

(ABEMA/「ABEMAヒルズ」より)

【映像】渋谷区が「副業」人材募集
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