セミファイナル進出を大きく引き寄せる、オーラスの満貫ツモ。逆転勝利を決めたKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）は一仕事終えた顔でいつものように「嬉しかったです」と短くインタビューに答えた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」2月12日の第2試合で、堀が今期8勝目を獲得した。
この試合の対局者はKONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大（連盟）、堀、EX風林火山・勝又健志（連盟）、U-NEXT Pirates・小林剛（麻将連合）の並びでスタート。堀は東4局、ホンイツ仕掛けで満貫をアガりトップ目へ。その後はこの日が誕生日でバースデートップが期待されていた小林から反撃を受け、堀はトップ目を受け渡してしまう。
第1試合でベテラン沢崎誠（連盟）が3着となっており、セミファイナル進出へ向けポイントゲッターとして是が非でも巻き返したかった堀は、南4局に勝負に出る。1筒のポンから仕掛け、孤立の役牌を重ねてテンパイ。ラス抜けを図る勝又からリーチが入ったが試合後に「全部見逃します」と語ったようにトップだけを見据えた覚悟で攻め、見事にトイトイ・三暗刻で8000点をツモって逆転、今期8勝目を挙げた。
この勝利でチーム成績は＋139.4。インタビューでリポーターから「セミファイナル進出のボーダー争いからは抜けたか？」と聞かれた堀は「いやまだかなり混戦だと思います」と慎重な構えをみせた。また個人成績では5位浮上、＋233.3とMVPを狙える位置にいることについては「取れれば、という感じですね。僕はそんなに意識はしてないです。チームのポイントのほうが大事です」と語り、これには視聴者から「嘘ですね」「嘘やろｗ」「絶対嘘だｗ」「ほんとぉ？」とツッコミが入った。
ファンに向けては「1戦目、沢崎さんがかなりいい麻雀を打っていたんですけど結果が残念だったので、僕で巻き返しができてよかったです」とメッセージを送り、これにコメントでは「堀よくやった」「もうエースやん」「堀さん入ってなかったら、ゾっとするな」と活躍ぶりを称える声が相次いで投稿された。
トップも多いがラスも5回と、ここまで多くのインタビューに登場している堀。最初は不慣れにみえた受け答えも、ここにきて貫禄が出てきた。ファンからは「いい感じのインタビューになってきたなｗ」「慣れてきたなｗ」との声もあり、これからは麻雀に加えてトークの部分でも堀に期待が集まる。
チームはプラス3ケタ。まだ安心とはいかないものの、セミファイナル進出ボーダーの6位まで280.4もの差がついた。残り16戦と短くなってきたレギュラーシーズン、ポイントゲッター堀が堅実な仕事ぶりを果たしていけば、最初の関門を越えるのはそう難しくはない。
【第2試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）4万2300点／＋62.3
2着 U-NEXT Pirates・小林剛（麻将連合）3万6000点／＋16.0
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大（連盟）1万4900点／▲25.1
4着 EX風林火山・勝又健志（連盟）6800点／▲53.2
【2月12日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS ＋599.0（74/90）
2位 KADOKAWAサクラナイツ ＋139.4（74/90）
3位 EX風林火山 ＋8.5（74/90）
4位 TEAM雷電 ▲40.9（74/90）
5位 赤坂ドリブンズ ▲72.2（74/90）
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲140.8（74/90）
7位 セガサミーフェニックス ▲189.7（74/90）
8位 U-NEXT Pirates ▲303.3（74/90）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
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