会心の勝利を決めたインタビューでTEAM雷電・萩原聖人(連盟)は「自力でトップ取りました」とガッツポーズ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」2月15日の第1試合で萩原が今期3勝目を挙げた。
この試合の対局者は赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、萩原、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)。萩原は東1局1本場、七対子で6400点をアガると、その後も得意の手役作りを中心に、打点のある手を作り続ける。
東4局には高宮から満貫をアガり、さらに南1局1本場はドラの2索待ちを果敢にリーチ。二階堂からリーチ・ホウテイ・三色同順・ドラ・裏ドラ2の1万2000点(+300点、供託1000点)をアガってトップ目に立つ。「面白い麻雀」を標榜し、常にファンの視線を意識してきた萩原。そしてそれを演出する道具の一つが、麻雀の華とも呼ばれる三色同順という手役だ。セミファイナル進出のボーダー争いの中でも、萩原の目指す麻雀は変わらない。
南2局1本場には役満・四暗刻をテンパイ。惜しくも成就はしなかったが、視聴者を大いに沸かせ、また萩原自身も、勝負を心底楽しむような表情があった。萩原は次局、トップを競るライバルの村上から平和・赤・ドラの3900点(+600点、供託2000点)をロン。これが決定打となり、今期3勝目を獲得した。この日の萩原の4回のアガリは全て手役絡み。狙った形に育て上げ、アガリ切った。
インタビューに登場した萩原は「何も覚えていない。(2着でインタビューを受けた)今の村上君の話を聞いていて、そういえばそんな局あったなって。それくらいシビれました」とまず素直な心の内を明かした。さらに試合前、チームメイトの瀬戸熊直樹(連盟)からの言葉として「瀬戸熊さんが『楽しんできてください』と声をかけてくださって。大きなマイナスを背負い続けて、チームの力になれない中で、なんていいチームなんだろうと思って。それで、自由に打ちました」と明かし、充実したメンタルで戦いに臨めていたことを明かした。
自分らしく手を作り、チャンスでは攻め切って掴んだ勝利。よほど手ごたえがあったのか、萩原はファンへ向けて「いつも皆さんのおかげですって気持ちは強いんですけど、たまにはね、『自力でトップを取りました』って言ってもいいですか!」と、こぶしを掲げてガッツポーズ。これを見たファンからは「いいです!」「完全実力トップ!」「おもしろいんですぅー!」「芸術点高い」と反応、勝利を称える声が降り注いだ。
芸能界最強雀士と呼ばれて久しく、その実力も評価されながら、プロの世界に飛び込んで3年、ここまで苦しみ続けている萩原。この日の勝利は彼にとって、トップという結果と共に、充実した内容にも満足できた試合だ。これからも「自力で勝利を掴んだ」と実感できる試合を重ねるたびに、円熟味を増していくような予感もファンに抱かせた3勝目だった。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)4万6800点/+66.8
2着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)3万500点/+10.5
3着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)1万2900点/▲27.1
4着 KONAMI麻雀格闘俱楽部・高宮まり(連盟)9800点/▲50.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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