親のアガリ点は子の5割増し。つまり、親でいかにアガれるかが勝負を分ける。そんな古くからのセオリーを覆すような「新理論」をトッププロが述べ、視聴者の麻雀ファンも反応した。
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」2月22日の第2試合、この中継を実況していた小林未沙がU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)の麻雀における親の考え方を紹介した。「小林さんは『親は親被りするからあまりよくない、損することが、みんなが思っているより多いんだよ』と仰っています」と話すと、解説の土田浩翔(最高位戦)もそれに乗っかり「多井もそれを言っていますね」と、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)の名前を出した。
これに視聴者も反応し、「親好きじゃないのか」「麻雀の見方が違うなあ」「コバゴー、親番嫌がってるもんな」とコメントが続き、「そりゃそうよ、得点1.5倍、失点2倍なんだから」と理論的に麻雀のルールへの考えを述べる声もあった。
また土田はこの話題に続けて、「寿人はそう言わないですけどね」と、Mリーガー随一のリーチ好きであるKONAMI麻雀格闘俱楽部・佐々木寿人(連盟)の名前を出すと、ファンもこれには爆笑。「寿人w」「でも、寿人は違うw」「魔王は別枠w」とコメントが立て続いて投稿された。佐々木は同18日の第2試合にてダマテンでも跳満がある手を親でテンパイ、これをリーチし、親リーチの大きなメリットであるライバルの押さえつけに成功、見事にツモって三倍満に仕上げていた。
親被りのリスクを重く考えるか、それとも親リーチの効果の高さや、アガった際の打点にウェイトを置くか。土田はこの話題に「勝っている人でも考え方は違うことがあるし、(成績の)数字の傾向も違う。ファンの方は、自分と近い打ち筋のMリーガーのファンになるんでしょう」と述べて、麻雀の打ち方の多様性について語っていた。結局のところ親は本当に有利なのかの結論は出なかったが、その機会をどのように扱うか、どうルールを受け入れるか、トッププロによっても意見は分かれるようだ。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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