「まず目次を読み込めば取捨選択ができる」月に300冊読む編集者・佐藤大介氏の“読書術”
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 ローランドの人生を漫画化した『ローランド・ゼロ』や西川貴教さんの写真集などのヒット作を手掛けた編集者で編集プロダクション「ワードストライク」代表の佐藤大介氏。「なぜこの本は買われなかったか。なぜこの本は大ヒットしてるのか」を分析するため、1カ月に最高で約300冊、これまでに2万冊以上を読んできたという。

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 その読書術は、次のようなものだ。「とりあえず100冊、200冊と積んでおいて、読みたい本からピックアップする。お見合いと一緒で、情報を1から10までの取ろうとすると時間がかかるので、筆者がどういう事を言いたいのかを知るために、まず目次、そして最後の部分だけを読む。そうすれば、これは30分、これは4時間かけて読もうという取捨選択ができ、1日に10冊読むことができる」。

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 作家としても活躍する紗倉まなが「一生懸命書いているのに、小説もですか」と悲しそうな表情を見せると、「物語系も、登場人物の会話だけを追ったり、熱量をなんとなく感じ取って、ここを落としたらだめだ、というところを読んでいる。じっくり読みたい本は30分くらい置いておいて、もう一度読むこともある。ちゃんと買っているので、印税は支払われる。許していただきたい(笑)」。

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 平日は8時間くらいの本業があるという佐藤氏。それでも睡眠時間は3、4時間にし、仕事が少ない日は1日最大で12時間を読書に充てると話す。そんな佐藤氏にオススメの本を選んでもらった。

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 「『お金の減らし方』は、小説家の森博嗣氏が手掛けた本。お金の本というと、“10倍増えます”とか、“FXで何億円”みたいなものが売れ線だし、お金を減らすことは精神的なストレスがかかる。しかし小説家としての視点で、老後という着地点までどうやってストレス無く減らしていうか、ということが語られていて、人生を変える本だと思う。また、ヤマシタトモコの『ドントクライ、ガール』は漫画作品だが、露出狂の彼氏と女子高校生の彼女が同居する話。読みやすく、ぶっとんだキャラクターが出てくるので元気が出てくる。鈴木祐氏の『科学的な適職』は、将来の夢が見つからないという人に対して、科学的に向いている仕事はなんだろうと、“第三の選択肢”を考えさせる本だ」。

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 さらに、自身で手掛けた書籍の中では、『明日から使える死亡フラグ図鑑』を紹介。「コロナ禍で健康関連や“辞めない方法”みたいな本ばかりが売れていて、それに飽きていた。そこで馬鹿なことをやろう、くだらない本を作ろうと。例えば映画のちょい役が美女に誘惑されると“この後死ぬな”、みたいなものをイラストつきで紹介している」。

 それから、EXITりんたろー。と同い歳でファンだという佐藤氏は「ミステリー小説を一緒にやりませんか」と直談判。りんたろーは「マネージャーに言っておきます(笑)」と応じていた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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