日本将棋連盟による3月1日週の公式戦は、三冠を保持する渡辺明名人(棋王、王将)が、2つのタイトル戦でそれぞれ防衛に向けた対局を行う。1、2日には3勝1敗で防衛に王手をかけている王将戦七番勝負第5局で永瀬拓矢王座と対戦。7日には、1勝1敗となっている棋王戦五番勝負第3局で、糸谷哲郎八段を迎え撃つ。主な対局は以下のとおり。
【中継】叡王戦田村七段-佐々木勇七段/佐藤和七段-第1局勝者/中川八段-阿久津八段
3月1・2日(月・火曜日)
王将戦第5局 渡辺明王将 対 永瀬拓矢王座 (将棋プレミアム・携帯中継)
タイトル獲得数では、歴代5位・現役3位の26期を誇る渡辺王将。タイトルホルダー同士の対決でも“現役最強”と呼ばれる力強さで、3勝1敗と大きくリードしている。開催中の棋王戦五番勝負と一気に2つの防衛を果たせば、通算獲得数は歴代4位に浮上する。持ち時間各8時間の2日制で、先手は渡辺王将。
3月1日(月曜日)
棋王戦予選 藤井猛九段 対 木下浩一七段 (携帯中継)
王将戦一次予選 真田圭一八段 対 古賀悠聖四段 (携帯中継)
王将戦一次予選 佐々木慎七段 対 及川拓馬六段 (携帯中継)
3月2日(火曜日)
お~いお茶杯王位戦 挑決リーグ 羽生善治九段 対 長谷部浩平四段 (携帯中継)
王座戦二次予選 糸谷哲郎八段 対 西田拓也五段 (携帯中継)
王将戦一次予選 久保利明九段 対 澤田真吾七段 (携帯中継)
女流王位戦挑決 伊藤沙恵女流三段 対 山根ことみ女流二段 (携帯中継)
3月3日(水曜日)
竜王戦2組昇決 深浦康市九段 対 小林裕士七段 (携帯中継)
王座戦二次予選 阿部隆九段 対 都成竜馬六段 (携帯中継)
3月4日(木曜日)
お~いお茶杯王位戦挑決リーグ 木村一基九段 対 片上大輔七段 (携帯中継)
王座戦二次予選 佐藤康光九段 対 中村太地七段 (携帯中継)
王座戦二次予選 丸山忠久九段 対 石井健太郎六段 (携帯中継)
王座戦二次予選 郷田真隆九段 対 佐藤天彦九段 (携帯中継)
王座戦二次予選 北浜健介八段 対 稲葉陽八段 (携帯中継)
叡王戦予選 田村康介七段 対 佐々木勇気七段 (ABEMA)
叡王戦予選 佐藤和俊七段 対 田村か佐々木 (ABEMA)
叡王戦予選 中川大輔八段 対 阿久津主税八段 (ABEMA)
3月5日(金曜日)
順位戦C級2組 佐々木大地五段 対 今泉健司五段 (携帯中継)
順位戦C級2組 黒沢怜生五段 対 黒田尭之五段 (携帯中継)
順位戦C級2組 長岡裕也六段 対 梶浦宏孝六段 (携帯中継)
順位戦C級2組 大橋貴洸六段 対 佐藤慎一五段 (携帯中継)
順位戦C級2組 中座真七段 対 出口若武四段 (携帯中継)
順位戦C級2組 服部慎一郎四段 対 福崎文吾九段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 永瀬拓矢王座 対 屋敷伸之九段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 森内俊之九段 対 菅井竜也八段 (携帯中継)
3月6日(土曜日)
お~いお茶杯王位戦挑決リーグ 豊島将之竜王 対 斎藤慎太郎八段 (携帯中継)
3月7日(日曜日)
棋王戦第3局 渡辺明棋王 対 糸谷哲郎八段 (ABEMA・携帯中継)
第1局では敗戦しながら、第2局では序盤から優勢を築いて快勝を収めた渡辺棋王。まもなく終わる2020年度だが、王将戦と合わせてダブルで防衛、三冠維持となれば、成績優秀者を表彰する「将棋大賞」でも、最優秀棋士の筆頭候補になりそうだ。持ち時間は各4時間で、先手は渡辺棋王。
叡王戦予選 羽生善治九段 対 三浦弘行九段 (携帯中継)
(写真提供:日本将棋連盟)