ここで使った“裏ドラ貯金”勝又健志、正念場で価値ある勝利呼んだ2枚の裏ドラ/麻雀・Mリーグ
【映像】ABEMAでみる
この記事の写真をみる(2枚)

 リーチをかけ、アガリもあるがボーナスの裏ドラに恵まれない。確率を超えた「乗らなさ」に耐えてきた男が、リーグ佳境でようやくその恩恵に預かった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」3月1日の第1試合で、EX風林火山・勝又健志(連盟)が今期6勝目を獲得した。

【動画】勝又が「すごく大きかった」と語る2枚の裏ドラ(46分ごろ~)

 この試合の対局者は赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、勝又、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)の並びでスタート。東1局、勝又はドラ色のピンズのホンイツ含みで發をポン、残した3索に2索がくっついてテンパイすると、すぐに4索が出て3900点のアガリ。アガリやすさを求めた効率的な手順で、先制に成功した。

 そして東4局1本場、今期ここまで恵まれなかったボーナスがついに訪れる。勝又は高目456の三色同順となる勝負手をリーチ。松本が8索をカンし、さらに6筒をチーして押し返してくるが、勝又はこれをツモってリーチ・ツモ・赤・ドラ・裏ドラ2 の1万2000点(+300点)を獲得。今期、裏ドラがなかなか乗らず、たとえ乗っても1つ余って満貫が満貫のままという結果となるなど、リーチのアガリによる恩恵を得ることができなかった。残り8ゲームという佳境で2枚乗せた裏ドラは、セミファイナルシリーズ進出に近づくものになった。

 南2局は最終盤に七対子をテンパイ。赤五万と發で待ちを選べたが、「みんなテンパってないかなと思って。發がアガりやすいと思ったわけではなく、切って鳴かれるのが嫌だった。」との理由で赤五万を切っての發待ち。実際にテンパイしていたのは勝又ただ一人。これは胆力や度胸ではなく、冷静な場の見極めの成果だ。見事、ハイテイで發をツモり価値ある6400点の加点に成功、南4局も自らアガって幕を引いた。

ここで使った“裏ドラ貯金”勝又健志、正念場で価値ある勝利呼んだ2枚の裏ドラ/麻雀・Mリーグ
拡大する

 インタビューでは「甘い放銃もあったんですが、結果としてトップになれて良かったと思います」と安堵の表情。試合前、今期ここまで裏ドラが乗らないことを口にしていたとリポーターから明かされると、「いやあ、本当に…」と一息ついて、「今日の2枚が乗ってくれたのはすごく大きくて、あの分、戦い方に余裕ができたっていうのもすごくありがたかったです」と続けた。

 今期、勝又が見放され続けてきた裏ドラ。確率上、平和のリーチをかければ概ね3割は裏ドラが乗るものだ。これまで乗らなかった分の“貯金”が引き出され、ポストシーズンでも“軍師”の采配が存分に振るわれることを、ファンは願っている。視聴者からは「かっちゃんおめ!」「頑張れ!!」「裏ドラほぼ初めて乗ったみたいな形でこの成績は凄いこと」と、エールのコメントが投稿されていた。

【第1試合結果】

1着 EX風林火山・勝又健志(連盟)3万8600点/+58.6

2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)2万6200点/+6.2

3着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)2万4300点/▲15.7

4着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)1万900点/▲49.1

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(ABEMA/麻雀チャンネルより)

正念場で裏ドラが乗った勝又
正念場で裏ドラが乗った勝又
踏ん張った園田賢
踏ん張った園田賢
初解説の醍醐大
初解説の醍醐大
【会員登録】14日間無料で麻雀番組を全て見る
【会員登録】14日間無料で麻雀番組を全て見る

ここで使った“裏ドラ貯金”勝又健志、正念場で価値ある勝利呼んだ2枚の裏ドラ/麻雀・Mリーグ

Mリーグ 配信情報まとめ
Mリーグ 配信情報まとめ
この記事の写真をみる(2枚)