『メモの魔力』著者・前田裕二、就活生にメッセージ「SNSはメモじゃない」 #アベマ就活特番
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 企業の採用説明会が1日、解禁された。2022年卒の学生の就職活動が本格的に始まる中、気になるのは新型コロナウイルス感染拡大の影響だ。入場制限がかかった説明会やオンライン面接など、従来とは違う流れで就活に励む学生たち。“コロナ禍就活”について、SHOWROOM株式会社の代表取締役社長・前田裕二氏は「コロナ以前と比べて当然、志望者の人となりが伝わりづらくなっている」と語る。

【映像】SNSはメモじゃない?! 『メモの魔力』著者・前田裕二氏が就活生に伝えたいこと

 自身も社長としてオンラインでの採用面接に立ち会う機会がある前田氏は「(オンライン)面接で『最後に何か伝えたいことはありますか?』と聞くと『恐らく自分の熱意が伝わりきっていないと思うので、もう一回、自己PRしてもいいですか?』と言われる」と明かす。

「僕が『伝わっているよ』と思う子ほど、そう言ってくる。だからみんな『オンライン面接だと自分の熱意が伝わっていない』と感じているんじゃないかな。お互いの身体は別のところにあるし、体温が伝わりにくい。だからどんな言葉をそこに置くか、もっと言うと、自分の言葉に体温を乗せられるかどうか、そこが熱量を伝える為には大切なのだろう」(以下、前田裕二氏)

 SNSの活用方法も変化している。LINEのオープンチャットでは業界別のグループで日程や面接内容などの情報交換が行われ、Twitterではハッシュタグ「#就活」「#22卒」などを通じて就活生同士が情報を共有。

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 その他、就活イベント終了後に志望する企業の社員とFacebookでやりとりしたり、Clubhouseで志望企業と関係したルームに参加したりと、情報へのアクセスが多岐にわたっている。その上で『メモの魔力』の著者でもある前田氏は「エントリーシートよりも面接よりもSNSの方が志望者の人となりがわかる」と指摘。

「企業の担当者はSNSを必ず見ていると思った方が良い。面接というのはその瞬間のスナップショットだが、志望者のSNSを見れば、長めの時間軸でその人のことが分かる。面接の前に志望者のSNSを見て『この人いまいち一緒に働きたくないかな』と判断してしまう面接官もいるだろう」

「大切な事を言うが、SNSは、メモではない。SNSをメモ代わりに使っている人ははっきり言って就活に弱いと思う。メモは、ネガティブなこと、人を傷つけてしまうことも含めて、なんでも自由に書き出してしまうもの。メモはそれでいい。なぜなら、自分しか見ないから。でも、SNSは、オープンであり、一度書いてしまえば、誰かがいつでも見に来る事ができると認識せねばならない。誰かが、特に面接する側が見に来るかもしれない、という観点では、むしろ就活の武器にすることもできる。『画像をつけるとインプレッションに対するCTRが高い』と気付いて画像中心のアカウント運用をしているアカウントなら、それだけで仕事への向き合い方も想像できるし、そういった分析的な事だけではなくとも、自分のキャラクターが伝わるようなSNS運用をしていれば、そのキャラを企業が好きになってくれるかもしれない。とにかくまずはSNSを『見られているもの』だと意識して、正しい影響力を持つことが重要」

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 少しでも優位に就活を進めるためにはSNSをメモのように使わずに、見られているという前提で運営する――。前田氏によると、就活は“ゲーム”の1つだという。「自分の素を完全に出して『これで受け入れてもらいに行くんだ』と思っている人ならいいが、本当に内定を勝ち取りたいならそれは甘い。内定するか、しないか、という意味では、就活は勝ち負けのあるゲームである。ゲームである以上、上手い下手がある。上手くなることもできる。まず、自分のネガティブな面をSNSに出して、有利に進むことはほとんどない。これはこのゲームのルールだ」と就活生にメッセージを送った。

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