Mリーグ機構は「大和証券 Mリーグ2020」、3月8日第1試合に出場する4選手を発表した。各チーム90試合という長丁場のレギュラーシーズンも、いよいよ今週でラスト。熾烈を極めるセミファイナルシリーズ進出争いで、敗退のピンチに陥っている2チームの“大脱出”は成功するか。
セミファイナルに進めるのは、全8チーム中6チーム。下位2チームは、4月の声を聞くことなく、今期の終了を迎えてしまう。現在、その危機にさらされているのが8位のTEAM雷電と、7位のU-NEXT Piratesだ。
年明けからポイントを伸ばし、一時は2位まで順位を上げたTEAM雷電だったが、最終盤で痛恨のラスが続き、ついに最下位まで落ちてしまった。初年度の2018シーズンは7チーム中最下位、2019シーズンは8チーム中5位でセミファイナル進出と、少しずつ階段を登ってきただけに、ここで後退するわけにはいかない。最大の窮地で、チームの命運は瀬戸熊直樹(連盟)に託された。
昨期VのU-NEXT Piratesも、現在7位とボーダーラインに届いていない。昨期もぎりぎりの6位でセミファイナル進出し、その先の優勝につなげたが、今期も胃が痛む日々が続いている。大事な初戦を任されたのは瑞原明奈(最高位戦)。もう一度、優勝のうれし涙を流すには、ここでの勝利がとにかく必要だ。
必死にもがく下位2チームに、足首をつかまれたくないのがKONAMI麻雀格闘倶楽部。チームポイントだけ見れば、おそらく現状維持でも7位以下に転落することはない。肉を切らせて骨を断つような戦い方をするチームにあって、唯一の調整役である藤崎智(連盟)が、この局面でいるのは実に心強い。託された仕事は、何事もなく試合を消化することだ。
他の3人の狙いが交錯する中、ほぼプレッシャーなしで攻めてくるのがKADOKAWAサクラナイツの内川幸太郎(連盟)。チームは400近いプラスポイントを蓄え、セミファイナル進出はほぼ間違いない。内川としては個人MVPも狙える状況で、リスク覚悟で前進していい試合だ。
【3月8日第1試合】
KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟) 個人2位 +369.6
KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟) 個人23位 ▲113.7
TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟) 個人8位 +123.0
U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦) 個人20位 ▲71.0
【3月5日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +548.4(86/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +387.7(86/90)
3位 EX風林火山 ▲41.3(86/90)
4位 赤坂ドリブンズ ▲87.7(86/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲115.0(86/90)
6位 セガサミーフェニックス ▲205.0(86/90)
7位 U-NEXT Pirates ▲224.0(86/90)
8位 TEAM雷電 ▲263.1(86/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






