Mリーグ機構は「大和証券 Mリーグ2020」、3月9日第1試合に出場する4選手を発表した。注目は、前回登場時に劇的な逆転勝利をあげたセガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)。セミファイナルシリーズ進出に向けて、ぎりぎりの6位で踏みとどまるチームを、再び“神の左手”で安全な場所まで導けるか。
前回の試合では、オーラスまでラス目に沈み、そのままならレギュラーシーズンでの敗退も色濃くなっていたところだが、渾身のリーチを一発でツモるなど、全ての条件を揃えて大逆転の倍満ツモでトップを取った。Twitterのトレンドも席巻した劇的勝利からの、今回の試合。ここでラスを引いては、前回のトップもフイになるだけに、もう一度自らを奮い立たせる必要がある。
近藤のターゲットになるのが、リーグ4位の赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)。順位こそセミファイナル進出圏内にいるが、チームポイントはまだ▲87.7。ボーダーラインが▲150~▲200あたりに見えてきたことから、残り4試合で1回のラスは許されるが、2回のラスは許されない。ここで鈴木が1回トップを取れば、チームメイトの負担はグッと減る。
風の如く逃げ切りたいのがEX風林火山・滝沢和典(連盟)。マイナスポイントながら、なとか3位を維持している。上位2にチームに今すぐプレッシャーをかけるのは難しいだけに、とにかくセミファイナルに残り、ポイント半減となってから反撃の狼煙をあげるのが、現在の最善策だ。
首位に君臨する渋谷ABEMASからはエース多井隆晴(RMU)が出場する。抜群の安定感を誇り、気づけば個人ポイントでもチームメイトの後輩・松本吉弘(協会)のすぐ後ろ、個人6位まで浮上した。“最速最強”の男が目指すところはレギュラーシーズン、セミファイナル、ファイナルと、全て首位で終える完全優勝。そのためにも、この最終盤で消化試合は1つもない。
【3月9日第1試合】
赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦) 個人16位 +0.1
EX風林火山・滝沢和典(連盟) 個人14位 +25.6
渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU) 個人6位 +204.5
セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦) 個人15位 +18.8
【3月8日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +548.4(86/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +457.9(88/90)
3位 EX風林火山 ▲41.3(86/90)
4位 赤坂ドリブンズ ▲87.7(86/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲166.1(88/90)
6位 セガサミーフェニックス ▲205.0(86/90)
7位 TEAM雷電 ▲225.1(88/90)
8位 U-NEXT Pirates ▲281.1(88/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






