プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」は3月11日の第2試合を終えて、6位がボーダーラインとなるセミファイナルシリーズ進出チームが続々と確定。12日のレギュラーシーズン最終日を残して、実質的には暫定6位のTEAM雷電、7位のU-NEXT Pirates、8位のセガサミーフェニックスの3チームが残り1枠を争うサバイバル戦となった。
【動画】試合後にホッとした笑顔を見せる黒沢咲(3時間18分ごろ~)
11日にレギュラーシーズンの最終戦となる90試合目を迎えたのは、赤坂ドリブンズ、EX風林火山、KONAMI麻雀格闘倶楽部、TEAM雷電の4チーム。6位のチーム雷電は土壇場の90試合目で黒沢咲(連盟)がトップを獲得し、7位以下とのポイント差を広げることに成功した。
上記の4チームが90試合を終えた時点で、暫定3位の赤坂ドリブンズ、同4位のEX風林火山は6位を下回ることがなくなったため、最終日を待たずにセミファイナル進出が確定。両チームとも昨期はレギュラーシーズン敗退となっただけに、赤坂ドリブンズの園田賢(最高位戦)は「すごく胃が痛かったんですけど、これでようやくひと安心という感じです」と安堵の笑顔を見せた。
今シーズンは序盤に大きく抜け出すも、中盤以降の失速で暫定4位での通過となったEX風林火山の二階堂亜樹(連盟)は、「大失速ですごく心配させてしまいましたが、(序盤にリードを築いて)有利な展開で戦えていたので」とレギュラーシーズンを回顧。セミファイナルの最終日に戦える4位以上というポジションを意識して90試合目に臨んだことを明かし、ユニフォームに刻まれた「覚悟」のロゴを示して「セミファイナル以降も覚悟を持って戦っていきたいと思います」と語った。
+626.3の首位・渋谷ABEMAS、+457.9で2位のKADOKAWAサクラナイツも12日の2試合を残しているものの、圧倒的なアドバンテージがあるため事実上突破は決まっている。また暫定5位で90試合を終えたKONAMI麻雀格闘倶楽部は、最終日に7位のU-NEXT Pirates、8位のセガサミーフェニックスの両チームに同時に逆転される可能性が限りなく低いため、こちらもセミファイナルはほぼ当確と言っていいだろう。
残すは6位の1枠のみ。11日に90試合目を終えた暫定6位のTEAM雷電のポイントは▲210.5で確定し、セミファイナル進出の行方は最終日の結果待ちという状況だ。▲281.1のU-NEXT Pirates、▲312.1のセガサミーフェニックスにとっては、このTEAM雷電のポイントが目標となる。大量得点による100ポイント超のトップの可能性もあるが、平均的な3万5000点~4万5000点のトップ1回で変動するポイントは+55~65、2万5000点~3万5000点の2着は+5~15と考えると、TEAM雷電と70.6ポイント差のU-NEXT Piratesには2試合で1着・2着以上、101.6ポイント差のセガサミーフェニックスは2連勝が必要な状況となった。
TEAM雷電からすれば、12日に7位・8位の両チームと対戦する渋谷ABEMASとKADOKAWAサクラナイツのいずれかがトップを取った時点で、セミファイナルへの生き残りが濃厚になる。ファンの願いと、各チームの思惑が入り乱れるレギュラーシーズン最終日。初のファイナル進出を目指すTEAM雷電、ディフェンディングチャンピオンのU-NEXT Pirates、昨期準優勝のセガサミーフェニックスのうち2チームが、優勝戦線から脱落する。
【3月11日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +626.3(88/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +457.9(88/90)
3位 赤坂ドリブンズ ▲3.2(90/90)
4位 EX風林火山 ▲108.8(90/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲168.5(90/90)
6位 TEAM雷電 ▲210.5(90/90)
7位 U-NEXT Pirates ▲281.1(88/90)
8位 セガサミーフェニックス ▲312.1(88/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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