戦慄のヒザに「一瞬、白目が…」実況が絶叫 2戦連続1ラウンドKOの新鋭に驚き「とんでもない男だ」
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「ヒザを突き上げた! 一瞬、白目が見えたぞ! 揺れてる! ダメだ、ダメだ…」

 新進気鋭の17歳とKrushで4連勝中の21歳。“K-1の未来”を感じさせるホープ同士の対決は、1ラウンド1分19秒、戦慄のヒザで衝撃のKO決着となった。ダウンの瞬間、そのように絶叫した実況はゴングが鳴ると「また1ラウンドKO勝利、とんでもない男だ」と続けて声を上げた。

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 3月21日に東京ガーデンシアターで開催された「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~K’FESTA.4 Day.1~」。松山勇汰(TEAM TOP ZEROS)と水津空良(優弥道場)の一戦は、プロ2戦目の松山がパンチの連打からヒザを顔面に叩き込んで水津を完全KO。レオナ・ペタスや加藤虎於奈兄弟が率いる「TEAM TOP ZEROS」の秘密兵器が“型破り”な強さを遺憾なく発揮した。

 「Krush」で4連勝中と勢いのある21歳・水津に対し、昨年12月のK-1、そのオープニングマッチでデビュー戦を迎え、大抜擢に応えるように梅田将成を31秒でKOして見せた17歳の松山。ともにネクストブレイク候補の一戦は、ゴング開始とともにカーフぎみのローを蹴り合う幕開けとなった。

 松山が長い足を活かしたローを放つと、水津もコンパクトに奥足を蹴り返す。ローとミドル、後退する水津を見てセコンドから「効いたぞ!」の声が上がると、すぐさま反応するようにジワジワと前に出た松山が強烈なローを蹴り込むと、さらにパンチの連打から顔面目掛けてヒザをたたき込んだ。このヒザをまともに被弾した水津はロープ際で上半身を大きく揺らしながら、両手両ヒザをついて崩れ落ちた。ダメージは大きく、水津の目は完全に泳いでいる。フラフラとよろめきながら立ち上がると、中腰のままロープにもたれ掛かる姿を見たレフェリーが、体を支えるように試合を止めた。

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 突然訪れたKOシーンにABEMAの視聴者は「完全に揺れてる…」「チャンスを見逃さなかった」「モノが違う」など、松山の強さに衝撃を受けた様子。勝ち名乗りを受けロープに駆け上がる松山を横目に、思うように体が動かない水津は呆気に取られたように「参ったな」といった感じで舌を出した。

 解説を務めた中村拓巳K-1プロデューサーが「デビュー2戦目の選手とは思えない組み立てと完成度」と松山を絶賛すると、実況の新谷賢太郎アナウンサーは「まだプロになって1分40秒しか試合をしていない(正確には1分50秒)のですが…すでに2KOです」とその破壊力に舌を巻いた。

 中村Pが「この年齢で、レオナ・ペタスや加藤虎於奈と互角にスパーリングをしているんです。それは強くなります」と話したように、17歳にして、同世代の中では間違いなくトップレベルの実力の持ち主。近い将来K-1を牽引していく新たなスター候補の誕生を感じさせる勝利だった。

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