<大相撲春場所>◇十四日目◇27日◇東京・両国国技館
前頭八枚目・翔猿(追手風)が首捻りで小結・高安(田子ノ浦)を下して9勝目を挙げた一番で、翔猿が背中から土俵下に激しく落下。26日の十三日目では東三段目65枚目の響龍が頭部から土俵に落下して頭を強打。救急搬送されていることもあり、館内は一時騒然となった。
立ち合い右に回り込むようにして立った翔猿は高安の左の腕をたぐりながら反時計回りに回転。土俵中央で突き合いを繰り広げると、左四つで胸を合わせた高安が引きつけながらジリ、ジリと翔猿を押し込んでいく。
翔猿の蹴返しを機に一気に攻め込んだ高安だったが、土俵際で翔猿が起死回生の首捻り。両者もつれるように土俵下に転落すると、行司軍配は翔猿に上がったが、背中から落ちた翔猿はしばし天井を仰ぎ、館内は騒然となった。
直後に物言いがついたものの行司軍配どおり翔猿の勝ち。ABEMAで解説を務めた元若乃花の花田虎上氏は「出る前の蹴返しが効いた。あれで(高安の)バランスが崩れた。高安の攻め方、立ち合いもよかったが…」と話すと「(高安は初の賜杯に向けて)今日が山だったが、この山を越せなかった。蹴返しでバランスが崩れたまま前に出てしまった」と土俵際の逆転劇を振り返った。
なお、結びの一番で照ノ富士が3敗を守り、優勝争いの単独トップに。敗れた高安は一歩後退し、同じく4敗の貴景勝、碧山らと千秋楽での逆転優勝に挑む。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
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