Mリーグ機構は「朝日新聞Mリーグ2020」セミファイナルシリーズ、4月15日第1試合に出場する4選手を発表した。注目は、リーグ6位からファイナル進出を目指すTEAM雷電の黒沢咲(連盟)。ボーダーラインまで約100ポイントの差がある中、どこまでこの差を縮められるか。
レギュラーシーズンをぎりぎりの6位で通過したTEAM雷電。神経をすり減らした中で辛くもセミファイナルにたどり着いたが、厳しい戦いはまだ続く。前日、KONAMI麻雀格闘倶楽部が大きくポイントを伸ばしたこともあり、上位4位までのファイナル進出争いのボーダーは、▲50を切るところまで上昇した。100ポイント差は1日2試合あれば十分詰められるものではあるが、徹底マークにあいながらクリアする難度は高い。早々にリーグ全体、少なくともボーダー付近にいるチームとの混戦に持ち込む必要がある中、黒沢の活躍が期待される。
ボーダーぎりぎりにいるのがリーグ4位のEX風林火山。勝又健志(連盟)は今期のセミファイナル初出場となる。レギュラーシーズンでは個人19位と満足できる結果は残せなかった、チームは成績次第でメンバーの入れ替えを明言しているだけに、来年からもMリーガーとして活躍するため、ここで下位2チームを大きく引き離すトップが欲しい。
ボーダーライン付近の争いを尻目に、首位奪還を狙うのがKADOKAWAサクラナイツ。レギュラーシーズンで独走していた渋谷ABEMASとの差が半減したセミファイナルで、早々にトップを取れたことから、わずか7.5ポイント差まで詰め寄った。レギュラーシーズンでは不本意な成績に終わった大ベテラン沢崎誠(連盟)が、仕切り直しとしてのセミファイナル初戦で存在感を示せるか。
リーグ3位につける赤坂ドリブンズからは園田賢(最高位戦)が出場する。セミファイナル初日をプラスで終え、まずは一息ついたところ。ここからは上位2チームを目指しながら、下位のチームのターゲットからいかに外れるか。少なくとも順位ダウンだけは避ける打ち回しは目指したい。
【4月15日第1試合】※成績はレギュラーシーズン
赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦) 個人16位 ▲28.7
EX風林火山・勝又健志(連盟) 個人19位 ▲73.3
KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟) 個人27位 ▲280.6
TEAM雷電・黒沢咲(連盟) 個人7位 +193.3
【4月13日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +285.4(4/16)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +277.9(2/16)
3位 赤坂ドリブンズ +9.0(2/16)
4位 EX風林火山 ▲34.6(2/16)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲49.8(4/16)
6位 TEAM雷電 ▲157.2(2/16)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)