プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2020」セミファイナルシリーズ、4月20日の第1試合で、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が全9局中6回とアガリを連発して圧勝。レギュラーシーズン終盤から続いていた逆転負けの流れに、6万点オーバーの完勝でピリオドを打った。
この試合の対局者は渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)、EX風林火山・滝沢和典(連盟)、園田、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)の並びでスタート。滝沢は日をまたいでの3連投。瀬戸熊も同様に19日の第2試合から連投となった。
レギュラーシーズン最終盤からセミファイナルにかけて、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)やKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、そしてTEAM雷電・黒沢咲(連盟)によるドラマチックな逆転劇の“被害者”となり、悔しい2着が続いていた園田。試合後の「なんなん?」という悲しみのツイートも定番になってしまっていたが、この日はそんなイメージを払拭する完璧な試合運びを見せた。
東2局、配牌に役牌の中が4枚、ドラの二万が対子という状況で、園田は「リンシャンからの重なりすら逃したくない」とリスクを承知で初手から暗カンという積極策に打って出る。これをリーチ・ツモ・中・赤・ドラ2の1万2000点に仕上げてトップ目に立つと、東4局には得意の鳴きを駆使して2着目の滝沢からチャンタ・三色同順・ドラ2の8000点を直撃。トップ争いから大きく抜け出して東場を終えることに成功した。
南1局と南2局はいずれもダマテンで平和・赤の2000点(+供託1000点)、平和のみの1000点(+供託1000点)と巧みに局を消化し、親番の南3局にはふたたび得意の仕掛けからタンヤオ・赤2・ドラ2の1万2000点。園田自身も「半荘で1、2回しかテンパイしないこともあるのに…。テンパるんですね、麻雀って」と振り返ったように続々と手が押し寄せ、4連続のアガリで持ち点はついに6万点台に到達した。
大量リードを築いてもなお、「どうせ最後の瀬戸熊さんの親で6000オールとかやられるんだろうな」とネガティブなイメージを抱いていたという園田だが、オーラスも自らタンヤオ・平和・赤の3900点をアガってフィニッシュ。終わってみれば全9局中アガリは6回、放銃は0回というワンサイドゲームで対戦相手に逆転のチャンスをまったく与えなかった。
嬉しそうな笑みを浮かべてインタビューに登場した園田は、「ここ4戦くらい、まくられ、まくられ、まくられで。まくられ芸人じゃないわ!みたいな感じでした」と軽快なノリツッコミを披露。これには視聴者も「ソノケンおもろいわ笑」「芸人卒業おめ笑」「4連続は草」「イキイキしてる笑」と大笑い。もちろん、「完璧やったで!」「強かった」「完全試合でした」と上位陣との差を一気に縮める大きなトップを称えるファンも続出していた。
【第1試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)6万1800点/+81.8
2着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)2万200点/+0.2
3着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)1万6000点/▲24.0
4着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)2000点/▲58.0
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)