将棋の王座戦挑戦者決定トーナメントの1回戦で、深浦康市九段(49)が藤井聡太王位・棋聖(18)に105手で勝利した。あまりの強さに、羽生善治九段(50)と並んで“将棋星人”とも呼ばれる藤井王位・棋聖を下した深浦九段に対して、ファンからは終局直後から祝福の声が殺到。根性の粘りを持ち味とするベテラン棋士に対して、ニックネームである“地球代表”に関連した「地球は守られた」といった声も多数見られた。
【動画】王座戦 挑戦者決定トーナメント藤井聡太王位・棋聖 対 深浦康市九段
将棋で宇宙戦争が起きれば、やはり地球の平和は深浦九段に託すことになりそうだ。過去1勝1敗で迎えた本局は、深浦九段の先手番からスタート。深浦九段が矢倉、藤井王位・棋聖が雁木に構える序盤になると、中盤以降は少しペースを握られた。それでも対局開始前から気合の入った表情を見せていた深浦九段は、終盤に天才棋士の隙を逃さず、一気に挽回。さらには逆転に成功すると、そこからは正着を繰り返しそのまま強く勝ち切った。
深浦九段の“地球代表”というニックネームは、かつてネット上で、将棋で宇宙侵略されたら地球を誰が守るのか、というジョークから生まれたもの。当時、羽生九段の名前はあがったが、むしろ羽生九段は“将棋星人”だろうことになり、後に現れた天才、藤井王位・棋聖も同じく“将棋星人”であるということでファンの間では定着していた。
昨年10月末からトップ棋士ばかりを相手に19連勝をしていた、まさに地球外の強さを誇っていた藤井王位・棋聖に逆転した様子は、まさに地球を守ったヒーローそのもの。「さすが!」「地球は守られた」「やっぱり新手の将棋星人を撃破することができるのは地球代表だけだ」と賛辞が止まらなかった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)







