いつまでこのマシンガントークは続くのか。その話術に周囲は圧倒された。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2020」ファイナルシリーズ、5月10日の第2試合、試合後に行われた赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)へのインタビューで、園田が5分以上にわたり“しゃべくり芸”を展開した。
開局に満貫をアガり、好調を予感させた園田だったが、その後はほぼ毎局失点となり、700点のラスで試合を終えた。インタビューに登場すると悔しさを露わにして「内川(幸太郎・連盟)さんの現物待ちの8000点をアガって、『これはいけるかな』と思ったんですけどね、その後はノーテンからの1500点を放銃して『もう追いつかれた!?』ってなりまして、そこからズルズルいっちゃいましたね」といきなり口角泡を飛ばした。
南4局、チャンタ・三色同順のカン8筒待ちリーチが惜しくも空振りに終わった場面について話題が及ぶと、さらに園田はヒートアップ。「満貫ツモの条件なので普通の人はああなると思うんですが(手役を狙った)打5筒はドラが3筒だけにリーチ・ツモ・ドラ・裏ドラのルートを残すか(の比較)で、ああなるとカン8筒を残すかな」と一気にまくしたて、さらに「本当はカン8索が残ればよかった。8筒は白鳥さんが4筒切ってて、離れて6筒切ってリーチなので『8筒なんか絶対出るわけないわ!』って感じだし、ねえ…。しかも、もしかしたら『4・6・8・8』と持っていて、8筒が対子だったりしたらキツいなって…」とほぼ間を空けることなく、当時の思考を振り返った。
実際に白鳥の手は8筒が対子の「4688」と持っている形の進行で、園田の読みはズバリ的中。これには視聴者も「園田さんは本当すごいわ」「天才すぎるわw」と感服した。
インタビューはこのあたりで終わるかと視聴者に思わせつつ、さらに次の話題へ進み、ひたすら“しゃべくり”を続ける。これまで幾度となく園田のインタビューを見てきた視聴者も、ファイナル仕様のさらに熱のこもったトークに爆笑。「終電なくなるわ!w」「麻雀漫談師」「1時間喋らせよう」「そのけんwww」「ラスでもしゃべるんかw」「インタビューMVP」と笑いの渦が巻き起こった。
独壇場が4分を過ぎたあたりでようやく「何を話してるんでしょうね?」と急に我に返り、セルフツッコミを入れるとまた視聴者は賑わい、勝利者インタビューを控え後ろで待機しているEX風林火山・滝沢和典(連盟)からと思われる笑い声もスタジオに響いた。
この試合を解説していたKONAMI麻雀格闘俱楽部・佐々木寿人(連盟)は「よくあんなに饒舌に喋れるなと。負けてすぐに。全然(敗戦にも)こたえてないんで、この先にも期待してよさそうですね」と、話術のみならず、そのタフネスさにも感心していた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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