Mリーグ機構は「朝日新聞Mリーグ2020」ファイナルシリーズ、5月14日第1試合に出場する4選手を発表した。6日間、全12試合のファイナルも折り返し地点。首位渋谷ABEMASと2位KADOKAWAサクラナイツの差は、ついに7.8ポイント差まで詰まった。優勝賞金5000万円を目指し激化する首位攻防戦で、ついに順位変動は起こるか。
レギュラーシーズン、セミファイナルシリーズと首位を快走してきた渋谷ABEMASだが、3日目に2連続ラスを引いたことで、ポイントが激減。逆に2着、トップでポイントを伸ばしたKADOKAWAサクラナイツにあっという間に詰め寄られた。2日目には日向藍子(最高位戦)、リーダー多井隆晴(RMU)と連勝を決めて踏ん張ったものの、逃げる立場の苦しさを痛感している状況だ。今日先発する日向は、KADOKAWAサクラナイツを1着順でも下回れば首位を明け渡す窮地で、その底力が試される。
押せ押せムードなのがKADOKAWAサクラナイツ。待望の首位奪還まであと一歩と迫っているだけに、士気が上がらないわけがない。後続の2チームとはやや差が開いているだけに、ここからは渋谷ABEMASとの順位だけに集中して戦うこともできる。第1試合を任された堀慎吾(協会)は、前夜同様に自分の麻雀を貫ければ、仲間が待つ控室にも歓喜の桜が咲く。
3位のEX風林火山は、優勝を狙うにはさらにアグレッシブな戦い方が必要になってきた。前日に1回トップを取ったものの、首位までは209.5ポイント差。しかも1位、2位が接戦になったことで、ターゲットが2つになる難しさまで出てきた。他チームの順位を気にするよりも、とにかく自分たちがトップを取って上がっていくほか道はない。勝又健志(連盟)は先日のラスの借りを返し、逆転Vへの狼煙を上げにいく。
4位の赤坂ドリブンズは、優勝を狙うにはただのトップでは足りなくなってきた。優勝ラインが+150~200だとすれば、残り6戦で最低3トップ、さらに全て連対するぐらいの快進撃が必要だ。ただリーグ初年度の2018シーズンでは、大爆発して逆転優勝した経験もある。鈴木たろう(最高位戦)が、初優勝の再現に向けて積極的に戦いに出る。
【5月14日第1試合】※成績はレギュラーシーズン
赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦) 個人14位 +6.5
EX風林火山・勝又健志(連盟) 個人19位 ▲73.3
KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会) 個人4位 +275.6
渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦) 個人12位 +38.1
【5月13日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +230.5(6/12)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +222.7(6/12)
3位 EX風林火山 +21.0(6/12)
4位 赤坂ドリブンズ ▲86.5(6/12)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)




