<大相撲夏場所>◇中日◇16日◇東京・両国国技館
大関の照ノ富士(伊勢ケ浜)が小結・大栄翔(追手風)を破り、中日を一人全勝で折り返した。この取組は大栄翔を終始圧倒した照ノ富士の強さと安定感が際立つ内容となったが、照ノ富士が大栄翔を押し出す直前、土俵際であわや行司と接触という場面が見られ、元横綱・若乃花の花田虎上氏が「行司さんに当たりましたね」など、ヒヤリとした場面を指摘する一幕も見られた。
もろ手で立った大栄翔を正面から受け止めた照ノ富士は、大栄翔の右の腕を下から押し上げるようにして力を逃がすと、頭を下げて左を差すようにしながら前進を開始。まわしを取ることはなかったが、前への圧力に屈した大栄翔が一方的に押し出される形となり5敗目を喫した。
中日を終え、ただ一人の勝ち越しを決めた照ノ富士の取組に対して、ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「大栄翔は何もできませんでしたね。照ノ富士は胸を合わせて、右から引っ張りこんでいましたかね。大関は体が大きいので、体を生かしての引っ張りこみでしたが…」と少し間を置くと「最後、少し行司さんに当たりましたね」とあわやという場面を指摘した。
照ノ富士の前へ出る圧力とスピードがグッと増したことで、大栄翔とともに土俵際に追い込まれた行司の式守伊之助が、回り込んでかわそうとする大栄翔の背中に接触する場面があった。サッと左腕を引っ込め、半身になることで行司は直撃を回避したが、視聴者からは「危なかった」「動きについて行けていなかった」などの声も寄せられた。
改めてスロー映像を確認した花田氏は「(大栄翔は)当たって行かないとダメですね。もろ手では、この大きな体を起こすことができない。最後は右からいなしたが、引いているのと同じ。大栄翔の良いところは、立ち合い頭から当たっての突き押しですから、自分の相撲が生かされない相撲でした」と振り返った。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
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