Mリーグ機構は「朝日新聞Mリーグ2020」ファイナルシリーズ、5月17日第1試合に出場する4選手を発表した。長いシーズンも、残すところわずかあと2日。やはり注目は、わずか0.6ポイント差で並走する渋谷ABEMASとKADOKAWAサクラナイツによる優勝争いだ。
レギュラーシーズン、セミファイナルシリーズと首位を快走してきた渋谷ABEMASだが、いよいよライバルにピタリと背後につかれた。ここからもう一度引き離せるか、それとも抜かれるか。3シーズン目で悲願達成を狙うチームリーダー多井隆晴(RMU)の先発も、今シーズン最大の勝負どころと見極めてのことだろう。ここまで僅差となれば大きなトップを狙う必要もなく、とにかくライバルを抑え込めれば十分だ。
逆に2位のKADOKAWAサクラナイツには最大のチャンスが回ってきた。エース内川幸太郎(連盟)の活躍によって、首位奪還まであと一歩と迫ったこの流れに乗って、一気に抜き去りたいところだ。沢崎誠(連盟)にとって、今期は満足いくシーズンにはなっていないが、終わりよければ全てよし。老獪かつ勝負強い麻雀が見せられるか。
マッチレースの様相にはなっているものの、3位のEX風林火山にもまだ逆転Vの可能性は残っている。上位2チームに約200ポイントの差をつけられてはいるものの、残り4戦を全勝もしくはトップ3回・2着1回といった成績を残せれば、+200を超えてくる。逆に3着、ラスを引いた時点で、ほとんど可能性がなくなる局面で、先発・勝又健志(連盟)はどこまで前のめりの戦いをさばけるか。
4位の赤坂ドリブンズにおいては、2度目の優勝はかなり遠のいている。ただし4戦全勝、さらに特大トップも含まれるようであれば、奇跡は起きるかもしれない。村上淳(最高位戦)は、攻める以外に選択肢がないだけに東1局からかなりアグレッシブな選択になるだろう。
【5月17日第1試合】※成績はレギュラーシーズン
赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦) 個人8位 +122.9
EX風林火山・勝又健志(連盟) 個人19位 ▲73.3
KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟) 個人27位 ▲280.6
渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU) 個人6位 +234.4
【5月14日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +226.3(8/12)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +225.7(8/12)
3位 EX風林火山 +31.0(8/12)
4位 赤坂ドリブンズ ▲95.3(8/12)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)




