「朝日新聞Mリーグ2020」ファイナルシリーズの最終日が5月18日に行われ、EX風林火山が+242.3までスコアを伸ばし、3シーズン目にして初の優勝シャーレを手にした。対局終了後、同チームの3選手がインタビューに登場。まさに紙一重の4位でのファイナル進出から、劇的な大逆転優勝を決めた喜びを語った。
勝又が第1試合でトップを獲得し、優位な状況で迎えた最終戦。ファイナルで個人4連勝を含む5勝と絶好調の勝又が最後まで好調を維持し、しっかりと2着を確保した。優勝が決まると、二階堂亜樹(連盟)と滝沢和典(連盟)も対局場に姿を現し、シャーレを前に喜びを分かち合ったEX風林火山。その後、リポーターの松本圭世アナによるインタビューが行われた。
ファイナルの大活躍で4位からの「下克上優勝」の立役者となった勝又は、いつになく高揚した表情で「最高です!」と一言。「レギュラーシーズンもセミファイナルも足を引っ張ってばかりだったので、最後にチームに貢献できて嬉しいです」と謙虚に喜びを語った。
ドラフト1位の二階堂は「胸がいっぱいってこういうことなんだな」としみじみ。松本アナから控え室に即席の“神棚”が備えられたことを「神社化」と指摘されると、大笑いしながら「毎回お参りしてたんですけど。まさかこんなにご利益があるとは。びっくりしてます」と“神頼み”の効果に感謝。滝沢も「最後は(勝又に)任せっぱなしで」と控えめに語りつつも、「嬉しいですね」と素直に喜びを口にした。
またEX風林火山は、シーズンを前に「3位位内に入れなかった選手の入れ替え」をチームとして公言していた。この重圧について、勝又は「(負ければクビという状況も)プロとして当然。勝つことしか考えていなかった」と強調。二階堂が「昨シーズン、ボコボコに負けたのに、また契約更新してもらえたので。とにかく頑張ろうと」と語ると、滝沢も「全く同じ気持ちです。ちょうどいいプレッシャーでした」と同調した。
優勝の要因としてファンの応援やスタッフ、スポンサーのサポートを挙げた3選手。ファイナルでの大活躍で優勝を手繰り寄せた勝又は、監督の指名で締めのコメントを求められ、「シーズン通してずっと熱い応援ありがとうございました。皆様の応援が勇気、力になって優勝することができたと思います」とあらためてファンに感謝。「まだうまくまとめられないんですけど…本当に嬉しく思っています。また応援していただけたら嬉しいです」と目をうるませる場面もあり、チーム一丸の「背水の陣」でつかんだ初優勝に感無量といった様子だった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)




