「朝日新聞Mリーグ2020」ファイナルシリーズの最終日が5月18日に行われ、渋谷ABEMASはトータルポイント+101.7で、3シーズン連続となる3位でシーズンを終えた。今期はレギュラーシーズンからセミファイナルまで長きに渡って首位の座を堅持し、優勝の大本命として迎えたファイナル。しかし最終盤に首位の座をEX風林火山に明け渡し、大エースの多井隆晴(RMU)の連闘策も実らず、またしても優勝シャーレを前に涙を呑む結果となった。
過去2シーズンに引き続いて多井を中心に安定した力を示し、全8チーム中唯一となる3期連続でのファイナル進出を果たした渋谷ABEMAS。今期は多井はもちろん、白鳥翔(連盟)、松本吉弘(協会)、日向藍子(最高位戦)と全4選手がレギュラーシーズンの個人スコアをプラス域で終え、悲願の初優勝に向けて盤石の体勢を築いていた。
それだけに、土壇場で優勝を逃しての3位という結果は悔しさが残るもの。ファイナルの残り4試合で連投を託された多井は、ファンへの感謝とEX風林火山への祝福の言葉を述べた後、「レギュラーシーズン、セミファイナルと全員調子が良くて、今年は優勝できるかな、と淡い夢を抱いていたんですけど…。最後の最後で私がふがいなくて、こういう結果になってしまいました」と敗戦の責任を一身に背負った。
「ここで落ち込んでも、泣いても、麻雀は強くならない」とコメントしながらも、あふれる涙を抑えることができない多井。「僕以外の3人は若いですし、まだまだ伸びしろがあります。いろんな人から麻雀を教わる意欲がありますし、全8チームの中でこれからも一番強くなるチームだと思っています」とチームメイトのさらなる成長に期待をかけ、「いつか勝って、みんなの前で笑いたいと思います」と次こそは悲願の初優勝を手にすると誓った。
【最終成績】
1位 EX風林火山 +242.3
2位 KADOKAWAサクラナイツ +103.4
3位 渋谷ABEMAS +101.7
4位 赤坂ドリブンズ ▲59.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)




