「スローモーションのように倒れていった」衝撃のカウンター決着に実況驚き
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 ボディへの強烈かつピンポイントの三日月蹴りを皮切りに、両者の振りまわすような拳と拳が交錯。ラストはまさに実況の言葉どおり、スローモーションのように崩れ落ちる衝撃的なKOシーンだった。

【映像】衝撃のカウンター決着

 5月23日に後楽園ホールで開催された「RISE149」で常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA)と駿(FASCINATE FIGHT TEAM)が対戦。2ラウンド、ボディへの蹴りでペースを握った常陸が、カウンターの右で駿をKO。互いにパンチを振り回す乱打戦を制する切っ掛けとなったボディへのピンポイントの三日月蹴りに対し、視聴者から「いいボディだ」「ネリのダウンみたいだ」などの声が上がった。

 スーパーフェザー級戦線を占うこの一戦。DEEP☆KICK61kgランキング1位の駿はKO率の高さにも定評がある。一方、怪我から復帰した常陸はじつに1年3カ月ぶりのリングとなる。同門でセコンドについたYA-MANが先週演じたド派手なKO勝ちにあやかりたいと試合前から気合は十分だ。

 序盤は両者が距離をうかがいながらロー、パンチを放つスピーディーな展開。一発の強打を狙う駿に対し、常陸も大振りの右フックを当てて応戦。これが効いたか駿が後退しはじめると、ABEMAでゲスト解説を務めた直樹から「駿選手 気持ちが少し弱気に」との指摘が。

「スローモーションのように倒れていった」衝撃のカウンター決着に実況驚き
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 2ラウンドが開始すると、駿が左右のフックで反撃に出る。しかし、常陸も左を当て一向に譲る気配を見せない。するとラウンド中盤からバチバチの殴り合いに発展。お互い大きなパンチを狙うなか、常陸が左ストレートからボディ打ち、さらに右わき腹への三日月蹴りで駿の動きを止めた。

 フィニッシュの決め手もボディへの突き刺すような攻撃だった。再び右わき腹を左の三日月蹴りをピンポイントでねじ込んでいく。駿もフックで反撃するが、常陸がクロスカウンター気味に打ち抜いた右のパンチがアゴを捉え、駿がゆっくりと崩れ落ちてダウン。この様子を実況は「スローモーションのように倒れていきました」と表現した。コーナーに寄りかかり意識こそはっきりしているが、身体が思うように動かず、唖然とした表情で10カウントを聞いた。

 この決着、視聴者は効果的な三日月蹴りに注目。「腹が効いて限界だった」「いいボディだ」といった声に加え、「先週のネリvsフィゲロア戦のダウンを思い出した」という声が。直樹も改めて「(駿選手は)気持ちが折れてしまった。ボディの蓄積があって上を嫌がって倒れた感じですね」とダウンに至った経緯を解説した。

 見事なKO勝利で復帰戦を飾った常陸だが、試合後のインタビューでは「久々の試合で気持ちが高ぶってなかなか上手くいかなかった。会長には50点と言われました。次は100点に近づけるように…」と謙虚な自己採点のあとに「今はランキング7位ですが、上の選手誰とやっても負ける気がしない。(この日のメインイベンター)一馬選手がいいですが、上の選手を倒してベルトを獲りたい」と言い放った。

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