日本将棋連盟による6月7日週の公式戦は、8日の順位戦A級で羽生善治九段と佐藤康光九段が通算165局目の対戦を行う。12日には将棋日本シリーズ JT杯プロ公式戦が開幕。またヒューリック杯棋聖戦五番勝負でも注目を集める藤井聡太王位・棋聖は13日に順位戦B級1組に登場。前局は敗れたが、昇級に向けて立て直せるか。主な対局は以下のとおり。
【中継】順位戦 A級第1回戦 羽生善治九段 対 佐藤康光九段
6月7日（月曜日）
お～いお茶杯王位戦予選 石川陽生七段 対 渡辺正和五段 （携帯中継）
お～いお茶杯王位戦予選 西川和宏六段 対 高田明浩四段 （携帯中継）
お～いお茶杯王位戦予選 小林健二九段 対 今泉健司五段 （携帯中継）
6月8日（火曜日）
順位戦A級 羽生善治九段 対 佐藤康光九段 （ABEMA・携帯中継）
永世七冠・タイトル99期を誇る羽生九段と、永世棋聖の有資格者で日本将棋連盟会長である佐藤九段というレジェンド対決。タイトル戦でも数多く対戦しており、これまでに歴代4位の164局指している。50代に入ってもA級を維持しており、今後も熱戦が期待される2人だ。持ち時間は各6時間で、先手は佐藤九段。
お～いお茶杯王位戦予選 船江恒平六段 対 服部慎一郎四段 （携帯中継）
ヒューリック杯棋聖戦一次予選 室岡か谷合 対 黒沢か本田 （携帯中継）
リコー杯女流王座戦二次予選 中倉宏美女流二段 対 中澤沙耶女流初段 （携帯中継）
6月9日（水曜日）
順位戦B級2組 高崎一生七段 対 行方尚史九段 （携帯中継）
順位戦B級2組 増田康宏六段 対 高見泰地七段 （携帯中継）
順位戦B級2組 丸山忠久九段 対 谷川浩司九段 （携帯中継）
お～いお茶杯王位戦予選 川上猛七段 対 梶浦宏孝七段 （携帯中継）
ALSOK杯王将戦一次予選 野月浩貴八段 対 井出隼平五段 （携帯中継）
6月10日（木曜日）
竜王戦2組昇決 森内俊之九段 対 郷田真隆九段 （携帯中継）
順位戦C級2組 西田拓也五段 対 遠山雄亮六段 （携帯中継）
順位戦C級2組 長谷部浩平四段 対 伊藤匠四段 （携帯中継）
順位戦C級2組 井田明宏四段 対 佐々木大地五段 （携帯中継）
順位戦C級2組 伊藤真吾六段 対 冨田誠也四段 （携帯中継）
大成建設杯清麗戦予選 鈴木環那女流三段 対 伊藤沙恵女流三段 （携帯中継）
6月11日（金曜日）
お～いお茶杯王位戦予選 中村亮介六段 対 折田翔吾四段 （携帯中継）
ヒューリック杯白玲戦 千葉涼子女流四段 対 伊奈川愛菓女流二段 （携帯中継）
ヒューリック杯白玲戦 甲斐智美女流五段 対 香川愛生女流四段 （携帯中継）
ヒューリック杯白玲戦 上田初美女流四段 対 山根ことみ女流二段 （携帯中継）
ヒューリック杯白玲戦 鈴木環那女流三段 対 中村真梨花女流三段 （携帯中継）
6月12日（土曜日）
日本シリーズ1回戦 丸山忠久九段 対 広瀬章人八段 （ABEMA・携帯中継）
名人2期含めタイトル3期の丸山九段と、竜王1期含むタイトル2期の広瀬八段という実力者対決。両者には早稲田大学出身という共通点もある。本局が今期の日本シリーズ開幕戦で前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者が参加する。持ち時間は各10分で切れたら1手30秒未満。その他、各5分の考慮時間があるほか、封じ手もある。先手・後手は振り駒で決まる。
ABEMAトーナメント チーム天彦 対 チーム広瀬 （ABEMA）※非公式戦
6月13日（日曜日）
順位戦B級1組 藤井聡太王位・棋聖 対 屋敷伸之九段 （ABEMA・携帯中継）
前局では稲葉陽八段に深夜の熱戦で敗れ、順位戦連勝が「22」でストップした藤井王位・棋聖。来期のA級昇級に向けては、これ以上負けられない状況になってきた。13人の総当たりになるB級1組は例年2敗、もしくは3敗までが昇級ぎりぎりのラインだが、藤井王位・棋聖は今年初参戦で、順位が11位からスタート。勝敗数が並んだ場合は、順位が上のものが優先されるため、頭ハネの影響を受けやすい。一方、上位陣も既に1敗している棋士が多いため、ここから連勝を続けていけば十分にチャンスがある。持ち時間は各6時間で、先手は屋敷九段。
（写真提供・日本将棋連盟）
