デビュー以来、他の追随を許さない高勝率で勝ち進んでいる藤井聡太竜王。プロの将棋界は勝ち続けるほど対局も増えており、藤井聡太竜王は5期連続で年間50局以上をこなしています。ここでは藤井聡太竜王の対局予定や、その対局の速報が確認できるサービスなどをご紹介します。
藤井聡太竜王 対局予定・速報
4月5、6日 渡辺明名人 名人戦第1局
4月11日 菅井竜也八段 叡王戦第1局
4月23日 菅井竜也八段 叡王戦第2局
4月27、28日 渡辺明名人 名人戦第2局
5月6日 菅井竜也八段 叡王戦第3局
5月13、14日 渡辺明名人 名人戦第3局
5月21、22日 渡辺明名人 名人戦第4局
5月28日 菅井竜也八段 叡王戦第4局
5月31日、6月1日 渡辺明名人 名人戦第5局
6月13、14日 渡辺明名人 名人戦第6局
6月17日 菅井竜也八段 叡王戦第5局
6月27、28日 渡辺明名人 名人戦第7局
直近10局の成績(3月20日現在)8勝2敗
3月19日 ○渡辺明棋王 棋王戦第4局
3月11、12日 ○羽生善治九段 王将戦第6局
3月8日 ○広瀬章人八段 順位戦A級プレーオフ
3月5日 ●渡辺明棋王 棋王戦第3局
3月2日 ○稲葉陽八段 順位戦A級9回戦
2月25、26日 ○羽生善治九段 王将戦第5局
2月23日 ○渡辺明名人 朝日杯将棋オープン戦決勝
2月23日 ○豊島将之九段 朝日杯将棋オープン戦準決勝
2月18日 ○渡辺明棋王 棋王戦第2局
2月9、10日 ●羽生善治九段 王将戦第4局
2022年度の成績
2022年度は最多の五冠保持者としてシーズンを迎えた藤井聡太竜王。この年度はついに順位戦A級にも参戦し、前人未踏の「八冠独占」という大記録を目指す戦いになります。
藤井聡太竜王の成績【2022年度】52勝11敗 勝率.8254
タイトルを5つも保持し、初めて棋士の序列1位として新しい年度を迎えた藤井聡太竜王ですが、新年度初の対局が叡王戦五番勝負の第1局ということからもわかるように、タイトル防衛戦の連続となります。王座戦では早々に敗れ、今年度中のタイトル獲得の可能性が消えましたが、防衛戦第1弾となった叡王戦では挑戦者の出口若武六段を3勝0敗のストレートで退け、叡王初防衛を果たしました。また、2つ目の防衛戦となった棋聖戦では研究パートナーでもある強敵・永瀬拓矢王座とタイトル戦初対戦。第1局を2度の千日手の末に落としましたが、第3局からは3連勝し3連覇を果たしました。お~いお茶杯王位戦七番勝負は、昨年に続き豊島将之九段の挑戦を受けましたが4勝1敗で3連覇。最年少、最速でタイトル通算10期に到達しました。タイトルホルダー、賞金ランキング上位者など12人が選ばれる将棋日本シリーズ JTプロ公式戦では、決勝で斎藤慎太郎八段に勝利し初優勝。新たな最年少記録を作りました。最高峰タイトルをかけた竜王戦七番勝負では広瀬章人八段を4勝2敗で下し、竜王としては史上最年少の防衛を果たしました。朝日杯将棋オープン戦では劇的な逆転の連続で2年ぶり4度目の優勝を果たしました。ALSOK杯王将戦七番勝負では、タイトル100期がかかるレジェンド・羽生善治九段の挑戦を受けましたが4勝2敗で、同タイトル初防衛となりました。初挑戦となった棋王戦コナミグループ杯では10連覇中だった渡辺明棋王に3勝1敗で奪取に成功。最年少での六冠達成になりました。またNHK杯テレビ将棋トーナメントでも初優勝を果たし、4つの一般棋戦を全て制する「グランドスラム」を史上初めて達成しました。
2021年度の成績
2021年度はタイトルホルダーとして迎えた藤井聡太竜王。過去の4シーズンは全て勝率8割以上という驚異的な成績を残していますが、この年度も大活躍でした。
藤井聡太竜王の成績【2021年度】52勝12敗 勝率.8125
2020年10月末から連勝したまま新年度を迎えた藤井聡太竜王。4月16日には竜王戦2組ランキング戦の決勝で八代弥七段に勝利し、史上初のランキング戦5期連続優勝と本戦出場、来期への1組昇級を決めました。次戦、王座戦挑戦者決定トーナメントの深浦康市九段戦で敗れ、連勝は「19」でストップ。6月3日には順位戦B級1組で稲葉陽八段に敗れ、順位戦連勝も「22」で止まってしまいましたが、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負では、渡辺明名人に3勝0敗のストレートで最年少でのタイトル防衛と、九段昇段を果たしました。またお~いお茶杯王位戦七番勝負でも4勝1敗で初防衛。叡王戦では初の挑戦権を獲得すると、フルセットの末3勝2敗で奪取に成功。最年少での三冠を達成しました。また竜王戦でも豊島将之竜王を相手に4連勝のストレート勝ちで奪取に成功。最年少での四冠を達成し、棋士の序列1位に立ちました。さらに2022年早々に行われたALSOK杯王将戦の七番勝負でも渡辺明王将に4連勝、最年少の五冠を成し遂げました。また、2021年度の最終局となった順位戦B級1組最終戦で勝利、自身初のA級昇級を決めました。この活躍ぶりにより、将棋大賞でも2年連続で最優秀棋士賞に輝きました。
通算成績
デビューから5年で、早くも対局数が300を超えている藤井聡太竜王。これまでに多くの最年少記録を作るとともに、通算勝率でも断トツの成績を残しています。
通算成績 377局318勝63敗 勝率.8346(3月19日現在)
藤井聡太竜王の名を世に知らしめたと言えば、デビュー直後から記録した史上最多の29連勝です。実質的なデビュー年度となった2017年度は61勝12敗、勝率.8356と歴代4位タイの勝数、歴代6位タイの勝率を記録しました。また2018年度は45勝8敗、勝率.8490(歴代3位)、2020年度には44勝8敗、勝率.8462(歴代4位)と、ベスト10の中に3つも入る快挙を達成しています。
現在の通算勝率は8割を超えるもので、全棋士の中でも突出した成績です。200局以上指して、勝率が7割を超えている棋士は藤井竜王を含めてわずかに3人だけで、その他の2人は7割をぎりぎりクリア。他を1割以上引き離していることがわかります。
タイトル履歴
竜王 2期(第34期-2021年度・35期)
王位 3期(第61期-2020年度・62・63期)
叡王 2期(第6期-2021年度・7期)
棋王 1期(第48期-2022年度)
王将 1期(第71期-2021年度・72期)
棋聖 3期(第91期-2020年度・92・93期)
獲得合計:13期
竜王:2回(第34期-2021年度・35期)
王位:3回(第61期-2020年度・62・63期)
叡王:2回(第6期-2021年度・7期)
王将:1回(第71期-2021年度)
棋聖:3回(第91期-2020年度・92・93期)
登場回数合計:13回
竜王:2回(第34期-2021年度・35期)
王位:3回(第61期-2020年度・62・63期)
叡王:2回(第6期-2021年度・7期)
棋王:1回(第48期-2022年度)
王将:2回(第71期-2021年度・72期)
棋聖:3回(第91期-2020年度・92・93期)
優勝履歴
朝日杯将棋オープン戦 4回(第11回-2017年度・12・14・16回)
銀河戦 2回(第28期-2020年度・30期)
NHK杯テレビ将棋トーナメント 1回(第72回-2022年度)
将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 1回(第43回-2022年度)
新人王戦 1回(第49期-2018年度)
優勝回数:9回
放送・速報が確認できるサービス
藤井聡太竜王の対局を放送している、または速報を確認できるサービスはいくつかあります。まず対局の生中継としては「ABEMA」があります。王将戦を除く7つのタイトル戦、一部の一般棋戦さらに非公式戦も放送されています。また「囲碁・将棋チャンネル」では王将戦のほか、銀河戦も放送されています。「NHK」では、NHK杯テレビ将棋トーナメントを放送しています。
棋譜で速報を見るなら日本将棋連盟モバイル「将棋連盟ライブ中継」が有名です。ほぼ毎日、注目の対局が複数紹介されます。盤面、棋譜、コメントとともに表示され、過去の棋譜なども確認できます。最近では、各棋戦の主催者がYouTubeなどを用いてライブ配信を行うことがあるほか、棋戦ごとの公式ページでも棋譜や映像を紹介するケースが増えました。