コロナ禍の“禁酒令”に酒造団体が悲鳴…ひろゆき氏「屋外でお酒を楽しむ打ち出しを」
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 沖縄を除く9都道府県の緊急事態宣言が21日、解除された。このうち東京や大阪など7都道府県は、来月11日までまん延防止等重点措置に移行する。東京都は18日、感染防止対策の基準を満たした店に限り、条件付きで酒の提供を解禁すると発表。小池百合子知事は会見で「(基準を満たした)店舗は、2人以下で利用する客に限り、酒のオーダーは午前11時から午後7時まで、滞在時間は90分以内」と条件を述べた。

 そんな中、全国の酒造メーカーや販売店で作る団体「和醸和楽」の声明に注目が集まっている。

【映像】「お酒は悪者ですか――?」反響を呼んだ“和醸和楽”の声明文(画像あり)

「いまや飲酒自体が憚(はばから)れ、お酒のみが一方的に悪者にされている。どうか、我々の日本の伝統産業である酒蔵をはじめ、世界に誇る飲食産業と関連産業の火を消さないでほしい」

 時短営業や、酒類提供への厳しい制限。日本伝統の酒文化を守るには、どのような対策が必要なのだろうか。ニュース番組『ABEMA Prime』では、「和醸和楽」の次期会長・橋場友一氏とともに考えた。

コロナ禍の“禁酒令”に酒造団体が悲鳴…ひろゆき氏「屋外でお酒を楽しむ打ち出しを」
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 「和醸和楽」の次期会長で、泉橋酒造(神奈川県海老名市)の6代目蔵元でもある橋場氏。「このままでは日本の食文化を支えてきた酒蔵や酒屋が全部止まってしまう」と危機感を持ったという。

「世の中では飲食店さんの状況が多く取り上げられているが、飲食店さんは“舞台”。その後ろ側には、農業、漁業、林業、メーカーさん、それから流通関係の人たちなど、たくさんいる。最後の“舞台”が飲食店さんで、“舞台”を一方的に止めていると、我々酒蔵や酒屋も含め、日本の食文化を後ろ側で支えてきた業種も全部止まってしまう。そういう声を届けたくて、声明を出した」

 東京都は、まん延防止等重点措置移行後も飲食店に対して、引き続き午後8時までの営業時間短縮を要請している。政府の方針について橋場氏は「科学的な合理性があるような規制をしてもらいたい」と話す。

「いろいろ対策をしているのに、なぜ(飲食店の営業時間を)8時までにするのか、よくわからない。昨年、ものすごいマイナスが春にあって、秋にちょっと良くなった後、また年末からお正月にかけてずっと緊急事態宣言、4月の終わりからはアルコールの提供禁止。我々は真剣に今までずっと仕事をやってきて、今もかなり自助努力をしているが『ちょっともう耐えられないよ』と思った。そんなに大きい会社がいっぱいあるわけではないし、やるなら科学的な根拠があって、合理性がある規制をしてもらいたい」

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 橋場氏の意見にネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「大変だという状況はわかる」とした上で「だからと言って『みなさんお酒を買ってください、飲んでください』と呼びかけたら、ちゃんと感染対策ができていない場所で『新型コロナの患者が増えてしまう』といった反論が出るのは目に見えている」と指摘する。

「『こういう飲み方なら安全だ』『科学的に安全な形でお酒を飲み、幸せな生活を維持できるよ』といった提言をするべきだ。伝え方が大事だと思う。屋外で換気がいいところで、ちゃんと人が距離を取ってお酒を飲む分には問題ない。だから『距離を取ってビアガーデンをしましょう』といったような内容を前面に打ち出したほうがいいと思う。感染リスクも、室内で密になって、友達同士でお酒を飲む方がよっぽど高い。『みんな外でさわやかにお酒を飲みましょう』と呼びかけて、科学的にもそれが正しい行動だと、専門家にお墨付きをもらう。そうすれば、飲む量が増える」

コロナ禍の“禁酒令”に酒造団体が悲鳴…ひろゆき氏「屋外でお酒を楽しむ打ち出しを」
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 ひろゆき氏の提案に橋場氏は「そういったことはずっと分かっている。しかし、実際は世の中の流れとして、そう言えない雰囲気が、ずっと続いていた」と心境を明かす。

■ まん延防止等重点措置に移行も…「午後5時に仕事を上がれる人って誰?」求められる根拠と説明

コロナ禍の“禁酒令”に酒造団体が悲鳴…ひろゆき氏「屋外でお酒を楽しむ打ち出しを」
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 沖縄以外では、21日よりまん延防止等重点措置に移行するものの、東京の飲食店で午後5時スタートかつ午後8時閉店となると、お酒が提供できる“90分”の利用は2回転、午後6時スタートの場合は1回転しかできない。東京都が発表した施策にひろゆき氏は「まともに働いている人が午後5時から飲みに行けるわけがない」と苦言を漏らし、橋場氏も「その通り。『午後5時に仕事を上がれる人って誰?』と思った」と同意。その上で、橋場氏は「本当にちゃんと説明してほしい。会社では直営のレストランもやっている。営業を止めるとき、アルバイトやパートの人たちもいる中で、ちゃんと説明もできず『とにかく閉めなきゃいけない』『営業できない』といった理不尽が続いている。公明正大な理由がないと、正直やるせない」と述べた。

 厳しい状況が続く飲食業界。辛酸を嘗めているのは飲食店だけではなく、その裏側で働いている人たちにも影響が及んでいる。感情論ではなく、科学的根拠と事実に基づいた対策が求められている。

ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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