6月18日のRISE後楽園ホール大会、そのベストバウトの一つは紅絹の引退エキシビションマッチだった。対角に立ったのは女子フライ級チャンピオンの小林愛三。紅絹にとってはジムの後輩にあたる。
 同門、試合よりも大きなグローブにスネにもプロテクター着用。しかし両者の闘いはエキシビションの枠を超えていた。限りなく“ガチ”な闘い。小林はグイグイと圧力をかけてミドルキックを叩き込み、紅絹は小気味いいパンチを返す。途中から、どちらも声をあげながら攻撃を繰り出していった。セコンドも試合同様「勝負しろ!」といった檄を飛ばした。