端正なルックスと柔らかな口調で人気がある将棋界の“西の王子”斎藤慎太郎八段(28)がテンションMAXになる瞬間は、意外なものだった。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」で、チームリーダーを務める斎藤八段は、大会を前に村山慈明七段(37)、都成竜馬七段(31)とチームワークを高めるための動画を収録。その際、テンションが上がる時について語ると「詰将棋が完成した時」と、棋士らしくもあるが予想外の答えを披露した。
【動画】イケメン棋士・斎藤慎太郎八段、テンションMAXになる時
正統派の棋風で粘り強さにも定評がある斎藤八段は“西の王子”とも呼ばれ、イベントともなればファンによる長蛇の列ができる人気棋士だ。常に笑みを絶やさず穏やかに話す一方、対局の時にはきりっとした表情を見せる。そんなイケメン棋士が声を出して興奮する瞬間は、一人でいる時だった。「(興奮するのは)詰将棋が完成した時なんですよね。1人の時の方がテンションを上げられるんです」。詰将棋を解くスピードはプロの間でも指折りだが、自ら作品も生んでいる。「詰将棋を作るってどれくらい時間がかかるか人によると思うんですけど、下手したら5~6年かかっているものもあるんで」と、芸術作品を作るかのように長い年月をかけて完成した一作には、喜びもひとしおのようだ。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)