冷たい麺がおいしい季節。そんな中、ある女性がそうめんのゆで方を伝授する動画がYouTubeで公開され、10日あまりで190万回以上再生されている。
「きょうはおそうめん、2束をいきますね。お湯はたっぷりいってます。どうしてたっぷり入れるかというと、おそうめんのおいしいゆで方は粘らせないことなんです。お水が少ないと粘りますから」
お湯をたっぷり使ったほうがいいのは基本だが、驚くのはその先、麺を投入してお湯が沸騰した瞬間だ。
「このお湯がさーっとあがってきてますね。ここで蓋をします。これでお火は止めてください。これでそうめんがゆがけたんです。頼りないように思うけど、本当においしい。これを10分おいても15分おいても粘りません。長時間傷みもしません」
そして5分後。
「蓋を空けてみますね。こういう状態なんです。これが10分経っても変わらないです」
氷でシメて、しっかりとぬめりをとった麺はというと。
「ゆがいて1時間が経ったおそうめんです。こんなにさらっとしてます。粘りがなくて、全然ひっつかないです。あくる日になってもこんな状態なんです」
「沸騰したら火を止める」。そう伝授してくれたのは、香川県まんのう町の日本料理店の女将・川原恵美子さん(75)。この道48年の大ベテランだ。この動画は6月19日に『【田舎そば川原】料理・漬物』チャンネルで公開後、これまでに190万回以上再生されている(7月1日17時時点)。
このゆで方は、戦後の苦しい時代を経験した川原さんが、薪など燃料の余熱で調理する中、「おいしいな」と思ったゆで方だということだ。動画の反響について川原さんは「実際にこのゆで方を試した人が、良いと思って周りに勧めてくれているからなのでは」と話している。
(ABEMA/『ABEMA Morning』より)