【米大リーグ】エンゼルス6ー5オリオールズ(4日・アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルスの大谷翔平投手が4日(日本時間5日)、オリオールズ戦に「2番・DH」で先発出場。3回の第2打席に松井秀喜氏が2004年に記録したシーズン31本の日本人最多本塁打記録に並ぶ31号の特大弾を放って「確信歩き&バット投げ」を披露するなど、1本塁打、2三振、1中飛でチームのサヨナラ勝ちに貢献した。これで大谷はここ17試合で14本の本塁打を放ったことになる。
シーズン半ばにして本塁打の量産体制に入っている大谷。ファンからは本塁打王に期待する声が早くも聞かれているが、打者・大谷の凄さは本数やペースもさることながら、規格外ともいえる打球の質にあることは既に知られている。
3回に放った31号の打球速度は112.5マイル(181キロ)で、メジャー平均の104.7マイル(168キロ)を10キロ以上も上回っている。また打球の角度も31度でメジャー平均の29度よりも高く、飛距離に関しては459フィート(139メートル)で平均401フィート(122メートル)をおよそ20メートル近く上回った(ちなみに自身最長はロイヤルズ戦で放った470フィート・143メートル)。また試合を中継したABEMAのファンからは「打球も音もバケモノ」などといった声も聞かれたが、インパクトの瞬間の乾いた打球音もひと際大きいのが特徴だ。
チームはその後、4点差をひっくり返されたが、1点を追う最終回の攻撃で無死満塁とサヨナラのチャンスを作ると、9番・ナガレスが右中間を深々と破る値千金の一打を放ってランナー2人が生還。劇的なサヨナラ勝ちを収めた。オリオールズをスイープし、貯金を「1」としたエンゼルス。投打にわたる大谷の活躍がどれほどチームに勝利をもたらすのか楽しみは尽きない。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)