プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」予選Eリーグ第1試合、チーム斎藤とエントリーチームの対戦が7月3日に放送された。この第4局で、チーム斎藤・村山慈明七段(37)とエントリーチーム・小林裕士七段(44)が対戦したが、最終盤は詰むや詰まざるやの大激戦に。投了となった瞬間は見守っていた棋士たちが「詰んでるの?」「なんで?」「思わず投げてしまったのか?」と、プチパニックになった。

【動画】両チームとも混乱「詰んでる?詰んでない?」

 序盤の研究に定評がある村山七段に、早見え早指しの小林七段。どちらも超早指しのABEMAトーナメント初出場ながら、村山七段は直前の第3局に勝利。小林七段も、本大会出場をかけたエントリートーナメントで5連勝して出場権を得るなど、戦前から好勝負が期待されていた。

 後手番の村山七段が一手損角換わりを選択して進んだ一局は、常に村山七段が積極的に攻めに出る展開に。それでも早見えの小林七段が盛り返し始めると、最終盤には両者とも持ち時間が10秒を切るぎりぎりの勝負になった。最終盤は両者の形勢が二転三転していたが、小林七段がここでも早見えを発揮してか、唐突に投了した。

 これには両チームの仲間たちもびっくり。チーム斎藤の斎藤慎太郎八段(28)が「あれ?詰んでないの?」とつぶやくと、都成竜馬七段(31)も「わかんない。詰んでるんですか?でも勝ちですね」とぽかん。エントリーチームの藤森哲也五段(34)はまだ勝機があると踏んでいたのか「なんで?」と驚くと、梶浦宏孝七段(25)も「思わず投げてしまったのか?」と、勢い余っての投了かとも語っていた。

 なお、小林七段の投了、村山七段の勝ちに終わったこの一局、投了の局面では即詰みは生じていなかった。さらにABEMAの「SHOGI AI」では、むしろ小林七段の勝率が65%だったが、そのまま指し進めていたら結果はどうだっただろうか。

◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

仲間もモニターに釘付け
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3人が爽やかジャンプ
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