将棋の藤井聡太王位(棋聖、18)が7月14日、お~いお茶杯王位戦七番勝負第2局で挑戦者の豊島将之竜王(叡王、31)と現在対局中だ。第1局で完敗し、連敗だけは避けたい藤井王位は、1日目の終わりから2日目にかけて押され気味の展開が続いていたが、粘りの将棋で局面の複雑化に成功。難解な局面へと誘導している。豊島竜王からすれば、一気の2連勝でタイトル奪取に前進したいところだが、徐々に大詰めに向かうにつれてどんな進行となるか。
【動画】お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第二局2日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
第1局と同じく、先にリードを奪ったのは豊島竜王。両者得意とする角換わり(早繰り銀)の出だしになったが、研究の深さを活かしながらじりじりと差を広げた。持ち時間でもリードし、現局面でも豊島竜王が有利ではある。
藤井王位は苦しみながらも反撃中だ。8時間ある持ち時間を惜しみなく使い、緩んだ手を許さない指し回しで逆転の機会を伺っている。終盤力には定評があるだけに、どこまで混戦に持ち込めるかが焦点だ。中継しているABEMAの「SHOGI AI」でも豊島竜王の勝率が65%と出ているが、数字で出ているよりも指している棋士にとっては難解で、最終盤では1分将棋に入るほどの熱戦になるという見方も出ている。
持ち時間は各8時間の2日制で、先手は豊島竜王。ABEMAではこの対局を終了まで生放送するほか、カメラの視点が切り替えられるマルチアングル放送も実施している。
【午後5時時点の残り持ち時間】
藤井聡太王位 28分(消費7時間32分) 豊島将之竜王 1時間13分(消費6時間47分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)