“交通事故”級の衝撃KO! 戦慄の左ハイに「日本刀の切れ味」「ベストバウト」視聴者騒然
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 体重126キロ vs 112キロ、ともに100キロを超える“超重量級”、スーパー・ヘビーのオープニングマッチは、2ラウンド終了のゴングと同時に飛び出した左ハイキックによるド迫力、“交通事故“級の衝撃KO決着となった。

【映像】“交通事故”級の衝撃KO

 7月17日に福岡国際センターで開催された「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~K-1ライト級タイトルマッチ~」。実方宏介(真樹ジムAICHI)と丸山公豊(宮田ジム)のスーパー・ヘビー級戦は、2ラウンド終了ゴングと同時に実方が放った戦慄のハイキックで衝撃のKO勝利。巨漢から繰り出された鮮やかな蹴りに実況が思わず「ミルコ・クロコップ級」と口にすれば、視聴者からも「この体格でハイが飛んでくるとは…」「日本刀の切れ味」「ベストバウト」など驚きと心配の声があがった。

 重量級でムエタイ・ベースという日本の立ち技ではレアな存在の実方。対するは九州の2団体を11戦7KOと無敗で制覇した“九州スーパー・ヘビー級最強の男”こと丸山は、この試合がK-1でのデビュー戦となる。実方126.6キロ、丸山112.4キロと14キロの体重差はあるものの、共に規格外の体格を持つ者同士の対戦だ。

 1ラウンド、実方の体からは想像もつかない速さで左ミドル、右ローが飛ぶと、丸山もすかさず強烈な左ミドルを返していく。しかし次の瞬間、実方の低空でコツンと蹴った前蹴りが不運なローブローに…。

 試合再開後、実方が速い蹴りのコンビネーションで仕掛ければ、対する丸山は奥足を蹴り返すなど蹴りの攻防となる。さらに実方がテンポよくステップを踏みながらミドル、ジャブと軽快に打ち込むと「テクニックがあるなあ」「見た目は全くムエタイ選手には見えない」とABEMAの視聴者からは驚きの声が上がる。

 しかし、丸山も負けてはいない。至近距離で破壊力のあるフックから、鋭い左ロー。すると、今度は丸山の蹴りが実方の下腹部をとらえて試合は再び中断。互いにローブローがあったものの、その後は両者のフック合戦、カーフを蹴り合うバチバチの展開のまま最初のラウンドを終える。

“交通事故”級の衝撃KO! 戦慄の左ハイに「日本刀の切れ味」「ベストバウト」視聴者騒然
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 2ラウンド、ムエタイ仕込みのステップで距離を測る実方と、サークリングを続けながらコンパクトにロー、フックと打ち続ける丸山が互角の攻防を繰り広げる。残り1分、実方の蹴りに対して丸山がローブローをアピールし、拮抗した打撃戦は三度中断した。スロー映像では下腹部をとらえたか微妙ではあるが、ゲスト解説を務めた魔裟斗は「間違いなくローキックが効いています」と丸山のダメージについて言及。残り53秒から試合が再開されると、実方がジワジワとプレッシャーをかけながらミドル、左でコツコツと触るようなパンチの連打、そしてラウンド終了のゴングと同時に左ハイの連続攻撃。目の覚めるような一撃は丸山のアゴを見事に捉え、112キロの巨体が雪崩のように崩れ落ちる失神KOとなった。

 衝撃のKOシーンに実況が「ミルコ・クロコップでした!」と興奮ぎみに声を上げると、魔裟斗も「上手い左ハイだったなあ」と絶賛。「日本刀の切れ味」「ベストバウト」「この体格でハイが飛んでくるとは思わないな」「きれいなハイキックだった」など、視聴者も騒然となった。

 一方、試合終了間際、まさかのハイをまともに被弾した丸山は大の字のままピクリとも動かない。勝利に喜びを爆発させた実方だったが、心配そうに丸山に駆け寄る場面もみられ、その様子に視聴者からは「大丈夫かな」「怖い倒れ方だな」「アゴに命中してる…」といった声も聞かれた。

 担架で運ばれダメージが心配された丸山だが、幸い大事には至らず。ここまで無敗だった超重量級の雄にとっては、ほろ苦い九州でのK-1デビューとなったが、丸山は試合後「失神KOということで、あまり記憶がないんですけど…ガードを下げたところにハイをもらったと後からセコンドに聞かされて。自分がとても情けないというか。あそこでガードを下げてなかったら絶対倒れてもなかったでしょうし、最後までやれてたのかなと思います」と悔しさをにじませると「今回不甲斐ない負け方をしたんで、もう一回イチからやり直して、KOで勝てるように頑張っていきますので、今後とも応援よろしくお願いします」と再起を誓った。

【映像】“交通事故”級の衝撃KO
【映像】“交通事故”級の衝撃KO
【映像】あしたのジョー?のような…KO決着
【映像】あしたのジョー?のような…KO決着
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