将棋界“名実況”棋士対決が実現 女流棋士も「みなさま大変お待たせ致しました」と煽りまくり/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋界のエンターテイナー同士が、しゃべらず盤上で対決だ。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」予選Eリーグ第3試合、チーム渡辺とエントリーチームの対戦が7月17日に放送された。試合はチーム渡辺がスコア5-1で快勝し、予選1位通過を果たしたが、全6局の中でも異様な盛り上がりとなったのが第4局だ。チーム渡辺の戸辺誠七段(34)と、エントリーチームの藤森哲也五段(34)は、いずれも「名実況」と呼ばれるトークパフォーマンスの持ち主。人気者の対決に進行役を務めていた室谷由紀女流三段(28)も「みなさま大変お待たせ致しました」と煽りまくった。

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 戸辺七段と藤森五段は、棋士ながらも大盤解説やイベントなどで解説を務める際、スピーディーなトークと、独特のワードセンスで盛り上げることから、解説ではなく「実況」と呼ばれている。また、このABEMAトーナメントでは、2年連続でドラフト会議の実況を務めてもいた。

 ただ今年は、ドラフト会議で戸辺七段だけが渡辺明名人(棋王、王将、37)から指名され、藤森五段は指名漏れ。明暗が分かれていた。それでもここから藤森五段が意地を見せ、エントリートーナメントで5連勝し、本大会出場の権利をゲット。そんな経緯があった両者の対決が実現することとなり、視聴者も「セルフ実況で頼む!」「因縁の対決きたでw」とテンションが急上昇した。

 試合前、両者についての印象などを聞かれた戸辺七段と藤森五段は、こんな様子だった。

 戸辺七段 藤森さんはすっかり相棒というか、隣にいてくれるだけで、安心する存在ではありますね。視聴者のみなさん、すごく楽しみにしてくれていると思うので、華やかで見ていて面白い将棋、大熱戦が指せればいいかなと思っています。

 藤森五段 一緒にドラフトの実況やったんですよ。その時に戸辺さんだけ選ばれて、僕選ばれなかったんで、戸辺さん的には「抜けだしたかな」って思ってると思うんですけど、「また会いましたね」って感じです。一緒に盤上で、でっかい花火、上げたいと思います。

 室谷女流三段が「絶対に負けられない、2人のプライドをかけた戦いに注目です」とさらに煽ってから始まった一局は、戸辺七段が得意の中飛車で穴熊、藤森五段が居飛車穴熊の対抗形に。超早指しながら、なぜかゆったりした手つきで戦う2人に向けて、渡辺名人が「なんか呼吸が合ってるね。なんなの、このゆっくりやってんの」とツッコミを入れる場面もある中、対局の中身もじっくりとした持久戦で進んだ。中盤からは“戸辺攻め”と呼ばれる戸辺七段の猛攻に、藤森五段も切り返すというたたき合いになったが、最後は178手で戸辺七段が勝利。熱戦に終止符を打った。

◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。

ABEMA/将棋チャンネルより)

人気者同士の対決
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強豪チームが激突
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チーム渡辺の“爆笑”会議室
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