将棋のお~いお茶杯王位戦七番勝負第3局が7月21日に行われ、挑戦者の豊島将之竜王(叡王、31)が66手目を封じ手とし、1日目を終えた。明日22日の午前9時ごろに開封され、藤井聡太王位(棋聖、19)の手番で再開する。角換わり腰掛け銀で始まった一局は、両者の研究が進んでいたこともあってか、午前中から早いペースで進行。局面は中盤に入り、豊島竜王がやや有利かという見方が出ている。
【中継】お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第三局1日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
第1局は豊島竜王が快勝、第2局は藤井王位が逆転勝ちを収めて迎えた本局は、先手の藤井王位がデビュー直後から得意戦法として採用してきた角換わりを選択。最近では相掛かりを多用していたこともあり、関係者からも「1年ぶりぐらい」「予想が外れた」という声も聞かれた。プロの間でもかなり研究が進んでいる戦型でもあり、両者とも対局開始から異例のハイペースで指し進め、午後0時30分の昼食休憩までに54手目まで進んだ。
昼食休憩後は、少しずつ研究範囲から外れてきたのか両者とも長考が増え始め、ペースもダウン。午後1時30分から封じ手の午後6時までの4時間30分では、12手進んだだけだった。まだまだはっきりと形勢に差がついている状況ではないが、3局続けて豊島竜王が有利と見られる状況で2日目を迎えることになりそうだ。
【封じ手時の残り持ち時間】
藤井聡太王位 4時間16分(消費3時間44分) 豊島将之竜王 4時間23分(消費3時間37分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)