将棋のお~いお茶杯王位戦七番勝負第3局2日目が7月22日、午前9時過ぎに始まった。挑戦者・豊島将之竜王(叡王、31)が前日に行った封じ手は「△5四銀打」。藤井聡太王位(棋聖、19)の手番で、対局は再開した。持ち時間はほぼ互角。形勢も、わずかに豊島竜王が有利かという程度で、中盤に入った勝負はまだまだこれからだ。
【中継】お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第三局2日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
第1局は豊島竜王が快勝、第2局は藤井王位が終盤に逆転勝ちを収めて、シリーズ成績は1勝1敗のタイ。いずれも後手番が勝利している中、第3局は藤井王位が戦型に角換わりを選んで始まった。藤井王位にとっては久々に自ら角換わりを選んだことになったが、プロの間でも研究が深く進んでいるものだけあり、豊島竜王もスピーディーな指し手で対応。1日目の午前中だけで54手まで進む異例の早さとなった。午後に入ってペースがダウンし、午後6時に豊島竜王が封じたのは66手目。形勢に大きな差はないものの、過去の2局同様に、豊島竜王がやや指しやすい状況で2日目を迎えている模様だ。
両者の過去の対戦成績は豊島竜王が7勝2敗と大きく勝ち越しているが、藤井王位も前局に長時間対局で初勝利。じっくりと時間をかけた勝負でも、互角に渡り合える力を示した格好だ。序盤から終盤まで高いレベルで安定している豊島竜王に対し、持ち時間が少なくなるほど終盤力が冴える藤井王位が、どんな手を繰り出してくるか。
持ち時間は各8時間の2日制で、先手は藤井王位。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。また視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。
【封じ手時の残り持ち時間】
藤井聡太王位 4時間16分(消費3時間44分) 豊島将之竜王 4時間23分(消費3時間37分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)