将棋の叡王戦五番勝負第1局が7月25日に行われ、初防衛を目指す豊島将之叡王(竜王、31)と、初挑戦の藤井聡太王位・棋聖(19)が現在対局中だ。角換わりの出だしから始まった対局は、早々に飛車と角の交換が入るなど派手な攻防が進むかと思われたが、中盤からは両者ともに、攻めの糸口を探る展開に。形勢は一時「藤井王位・棋聖寄りの互角」と言われていたが、午後4時を迎えた48手目の時点では「全くの互角」という意見が増えている。持ち時間も徐々に少なくなり、勝負は佳境へと向かっていく。
【中継】叡王戦 五番勝負 第一局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖
注目された戦型は、お~いお茶杯王位戦七番勝負の第3局に続いて、角換わりから始まったが早い段階で前例を離れ、棋士の間からは「力を試される将棋」という内容になった。序盤、中盤にかけては藤井王位・棋聖が指しやすそうだったと評判だったが、豊島叡王からも盛り返しがあり、中継しているABEMAの「SHOGI AI」でも、勝率が50%同士と完全に互角であるという数字も示された。差が出ているのは残りの持ち時間。藤井王位・棋聖が既に残り40分を切ったのに対し、豊島叡王は1時間22分残している。
対局の持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は藤井王位・棋聖。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わり、最終第5局まで進んだ場合は、再度振り駒が行われる。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。また、視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。
【午後4時時点での残り持ち時間】
豊島将之叡王 1時間22分(消費2時間38分) 藤井聡太王位・棋聖 39分(消費3時間21分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)