Krushのライト級チャンピオンを決めるトーナメントが、7月24日の後楽園ホール大会で開幕した。個性豊かなメンバーによる8人トーナメントの1回戦、その結果には予想外のものもあった。

 注目された南雲大輝vs堀井翼は、堀井が試合当日にドクターストップ。南雲の不戦勝となった。また瓦田脩二は昇也と対戦して勝利したが、昇也の計量オーバーのため試合前から準決勝進出が確定した状態だった。南雲と瓦田は9.24後楽園の準決勝で対戦。ためこんだ鬱憤を爆発させたい。

 対照的に、強いインパクトを残したのが里見柚己だ。川崎真一朗から3度のダウンを奪い2ラウンドKO。得意の左ストレートがキレまくっていた。威力だけでなくタイミングも抜群だ。

 2018年、軽量級のレジェンド山本真弘を倒し注目された里見だが、その後は連敗も経験。トップ戦線での活躍は見られなかった。しかし今回、タイトルをかけたトーナメントでそのポテンシャルが一気に“覚醒”した感もある。

「準決勝、決勝も判定までいかない」と試合後の里見。また一夜明け会見では「オリンピックで同世代が活躍しているのが悔しい。僕はオリンピックを超えるのがK-1・Krushだと思っているので」とも。ジャンルを背負う意識が高いからこその“覚醒”か。

 その里見と準決勝で対戦するのは弘輝。“西の悪童”の異名を持ち、ベルトについても「一番バイオレンスなヤツが巻くべき」と言うアグレッシブファイターだ。

 しかしこの1回戦で目立ったのは、落ち着いた試合ぶり。慎重に試合を進め、その中でわずかなチャンスを逃さずパンチを当てて2-0の判定勝ちを収めた。「勝つ試合」は予定通り。テーマは「触らせずに勝つ」ことだったという。準決勝に向けては、ここに持ち前の倒すスタイルを融合させることを重視。「打ち合っても勝つ自信がある」というだけに、里見戦が楽しみだ。

 YouTubeでの武者修行企画、朝倉未来による『BREAKING DOWN』にチームを送り込むといった話題性もある弘輝だが、自身のファイターとしての軸もしっかり太くなっている。準決勝・決勝は1DAY。その時までに各選手がどんな成長を見せているかも、優勝争いの大きなポイントになるだろう。

写真/K-1

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